中年太りの主な原因は筋肉量の低下とともに起こる基礎代謝量の低下です。基礎代謝量は40代近くになると大幅に低下し、若い頃のライフスタイルを続けていると、摂取エネルギー量が消費エネルギー量を上回ることが多くなり太りやすくなります。中年太りは、この消費と摂取エネルギーのバランスを考えながら、運動習慣や食習慣を改善することで、ある程度予防したり解消することができます。それでは中年太りを解消するために、30代後半から気をつけるべき食生活のポイントについて見ていきましょう。

目次

基本は食べ過ぎないこと!

中年太り 食事

どの年齢においても、肥満となる原因は「食べ過ぎ」であり、自分にとって必要なエネルギー量よりも多くカロリーを摂りすぎてしまうと脂肪が蓄積され太ってしまいます。

自分の必要なエネルギー量を簡単に計算する方法として、身長から標準体重(BMI=Body Mass Index 22)を算出し、体重1kgあたり25kcalを乗じる方法があります。

標準体重は、身長(m)×身長(m)×22で算出します。ですから、例えば身長が160cmの人であれば、1.6(m)×1.6(m)×22×25(kcal)という計算式となり、基礎代謝量は1408kcalとなります。

この式は簡易式のため性別や年齢、活動レベルなどは考慮されていませんので、あくまでも目安として下さい。

自分の必要エネルギーの目安を把握できれば、食品に表示されているカロリーを計算してカロリーコントロールをすることが可能になります。

 

抗酸化作用のある食品をとり入れて老化を防止しましょう!

老化や病気に大きく関係しているのが活性酸素という物質で、体内に活性酸素が入ると体内のたんぱく質や脂質が酸化し、働きが低下します。

食品中にはこの活性酸素から身体を守るための作用をする栄養素があり、抗酸化作用を持つ栄養素を抗酸化物質といいます。

この抗酸化物質にはビタミン類やカロテノイド、ポリフェノールなどがあり、これらを含む食品は抗酸化食品とよばれます。

お茶や大豆、果物類など、普段から口にするような食品に含まれているので、偏った食生活をしていなければ不足することはありません。しかし、アンチエイジングをしたい人や免疫力を高めたい人は意識してそのような抗酸化食品をとるように心掛けましょう。

老化の原因!糖化を防止する方法とは?

身体の中で余分な糖とたんぱく質が結びつき、たんぱく質が変性して老化物質を産生することを糖化といいます。

この糖化たんぱく質は老化に影響するだけではなく、骨粗鬆症や糖尿病・高血圧・がんなど様々な病気をもたらします。

糖化が起こる原因は、加齢はもちろんのこと不規則な食習慣も大きく影響してきますので、普段から規則正しい食生活を送る必要があります。

糖化を防ぐ食習慣として以下にポイントを挙げます。

  • 欠食をせず1日3食食べる
  • よく噛み、時間をかけて食べる
  • 炭水化物を摂りすぎない
  • 食べ過ぎない
  • 食べる順番に気を付ける(最初に野菜を食べる)
  • 食事は6時間以上空け、寝る前3時間は何も食べない

まとめ

中年太りは、食べ過ぎによる肥満が原因となることはもちろん、さらに加齢の影響も加わります。若い時の感覚で食事を続けていると、気付いた時には遅く、慌ててダイエットをしなくてはならない状況になっている場合もあります。

肥満はあらゆる病気の原因となりえますので、普段から食生活に気を配り、適度に運動も行いながら規則正しい生活習慣を作っていきましょう。