目のかゆみがおこる病気として有名なのが「花粉症」です。しかしかゆみがおこる原因は花粉症だけではないのです。意外な事でかゆみが引き起こされている場合もあり、かゆみの原因を特定しておくことは今後の症状改善にとって大事なことなのです。知っておきたいかゆみの原因と病気について見ていきたいと思います。

目次

目のかゆみの代表格!花粉症とは!?

目のかゆみといえば花粉症を真っ先に思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?しかし花粉症と言ってもくしゃみ・鼻水・鼻詰まりと言った鼻の症状はアレルギー性鼻炎と呼ばれ、目のかゆみに関してはアレルギー性結膜炎と呼ばれます。

これらの名前の通り、ある特定のアレルギー物質に反応して症状が出ます。そのアレルギーの原因物質がスギやイネなどの花粉の場合は季節が限定されているため季節性アレルギー性鼻炎とも呼ばれています。

一方、ハウスダストやカビなどの季節を問わず年中症状がある場合を通年性アレルギー性鼻炎と言います。つまり一般的に言われている花粉症は季節性アレルギー性鼻炎の事を指します。

目のかゆみの原因は花粉症だけ?

目のかゆみの原因は花粉症などによるアレルギー性結膜炎だけでありません。細菌やウイルスなどによる結膜炎でも結膜の炎症がかゆみをもたらします。また現代人に多いドライアイも実はかゆみの症状を訴える事が多く、コンタクトレンズ使用者のかゆみトラブルも増えてきています。このようにアレルギー物質が原因によるかゆみもあれば、炎症によるかゆみ、乾きによるかゆみなど、かゆみの原因は実に様々なのです。

コンタクトレンズもかゆみの原因に!

コンタクトレンズ

コンタクトが普及し今では年齢問わず沢山の方がコンタクトを使用しています。しかしその一方でコンタクトトラブルも後を絶ちません。そのコンタクトのトラブルの一つとして目のかゆみが挙げられます。

コンタクトで目のかゆみがおこる原因としてはレンズの汚れが挙げられます。

今現在のコンタクトの洗浄方法の主流はコールド(化学)消毒です。非加熱の洗浄方法で、過酸化水素を使う方法や一本の液で行えるMPS(マルチパーパスソリューション)を使う方法がありますが、昔主流だった煮沸消毒と比べると消毒効果は低く、使用する際は十分なこすり洗いが必要になります。

しかしこのこすり洗いを十分に行わずレンズを使用し続けていることでレンズに汚れが付着し結膜が炎症をおこす原因となってしまうのです。

 

また人気の高い使い捨てレンズも決められた使用期限を守らず結膜炎になる人が非常に多いのです。正しい使用方法・洗浄方法を守ることでかゆみのトラブルは減らすことができるのです。

目がかゆい時にはこの病気をチェック!

目のかゆみ

このように目がかゆくなる原因には様々な事が考えられますが、かゆみがおこった時の対処法はそれぞれ異なります。ここではかゆみがおきる病気をご紹介します。

アレルギー性結膜炎

まぶたの裏側や白目を覆っている結膜が花粉やハウスダストなどのアレルギー物質に反応して炎症をおこし、充血やかゆみを引き起こします。

春季カタル

まぶたの裏に石垣状の粘膜の盛り上がり乳頭増殖)ができ、猛烈なかゆみを伴います。子供に多くアレルギー性結膜炎が重症化した病気です。

コンタクトによるトラブル

コンタクトの洗浄不足や長時間装用などが原因となり結膜炎になったり、目が乾きかゆみをおこすことがあります。また、まぶたの上に乳頭増殖ができる巨大乳頭結膜炎もコンタクトによるかゆみの原因の一つで、アレルギー性結膜炎の一種とされています。

ドライアイ

ドライアイでも目のかゆみがおこる場合があります。花粉症などの場合は目の症状はかゆみ中心なのに対して、ドライアイの場合は目がショボショボする・乾く・ゴロつくなどかゆみ以外の症状もでてきます。

最後に

症状が眼のかゆみだけなのか、目ヤニや異物感なども伴うのか、充血はどうかなども病気の診断にとても重要になってきます。かゆみが酷く目をこすってしまうと症状が余計にひどくなったり、角膜(黒目)に傷をつけてしまう恐れもあるので、かゆみが長引く時はたかが目のかゆみと甘く見ず眼科を受診して適切な治療を受けましょう。