ごく普通の行為として誰もが経験あるのでくしゃみが出たからといって誰も心配はしませんが、くしゃみはどうして出るのか知っていますか?くしゃみのメカニズムや原因を知っている人は意外に少ないと思います。くしゃみのメカニズムや鼻の役割についてみていきたいと思います。

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鼻の役割

鼻の役割

くしゃみが出る理由は鼻の働きと深い関係があります。人間は鼻から空気を吸い込み、必要な空気を体に送り込みます。しかし、空気と一緒に空気中の細菌やウイルスを運んでしまうと、肺などの呼吸器に悪影響を及ぼしてしまいます。また入ってくる空気の温度や湿度も、体に影響を及ぼします。このような影響をできる限り抑えるため、働いているのが鼻です。鼻は細菌などを取り除くフィルターのような働きをし、また温度調節や加湿をする役目もあるのです。

くしゃみはなぜ出るの?

くしゃみはなぜ出るの?

くしゃみというと花粉症や風邪が思い浮かぶ人も多いと思います。しかしなぜ花粉症や風邪でくしゃみが出るのでしょうか?

くしゃみは、体が外からくる異物や外的に示す防御反応です。鼻に入ったゴミや細菌・ウイルスなどの異物が鼻の粘膜の神経を刺激すると、体は異物を外に追い出そうとくしゃみを出します。反射的な反応であるため意識的にくしゃみを止めることはできません。くしゃみは体を守る上で欠かせないとても大事な行為といえるのです。

くしゃみの原因

ではこのくしゃみの原因にはどのようなことが挙げられるのでしょうか。

アレルギー性鼻炎や風邪

花粉症などのアレルギー性鼻炎の場合は、花粉やホコリ、ダニなどのアレルギー物質が鼻粘膜に付着すると、体の中でヒスタミンと呼ばれる化学伝達物質が分泌されます。これが鼻の知覚神経を刺激してくしゃみが引き起こされるのです。

また風邪の場合も同じように、入ってきたウイルスを取り除こうとくしゃみが出ます。

周囲の環境

暖かい部屋から外に出るとくしゃみが出るといった場合など、温度差によってもアレルギーと似たようなくしゃみや鼻水などの症状が出ることがあります。朝起きて布団から出るとくしゃみが出る・外に出るとくしゃみが出るといった場合は、この温度差がくしゃみの原因となっていることがあるのです。血管運動性鼻炎寒暖差アレルギーとも呼ばれています。

いつまでも続く「くしゃみ」は、アレルギー検査を

覚えておきたいアレルギー性鼻炎の特徴

くしゃみがなかなか治まらないときはアレルギー性鼻炎かどうか調べる必要があります。

  • くしゃみ
  • 鼻水
  • 鼻づまり

これらは「アレルギー性鼻炎の三徴」といわれていますが、先程の温度差などの血管運動性鼻炎もこの3つの症状を引き起こします。正しい治療のため、くしゃみの原因がアレルギー性鼻炎か血管運動性鼻炎かどちらなのかを見極めることが大切になってきます。これはアレルギー検査ですぐに診断がつきます。血管運動性鼻炎の場合はアレルギーの検査や鼻水などを調べてもアレルギー抗体が出ず反応も出ません。

また、血管運動性鼻炎や寒暖差アレルギーは、環境によって引き起こされるものなので、温度や環境に慣れてしまうと症状が改善されるという特徴があります。

まとめ

くしゃみはいつ・どこで出るか予想不可能なものですが、くしゃみが止まらないという場合はアレルギーなども考慮して一度耳鼻科で調べてもらうようにしましょう。また症状がひどいと体力を消耗したり思考力低下なども引き起こしますので、早めの対処を心掛けるようにしましょう。