妊娠10ヶ月に入るとお腹が張ることも多いかと思います。しかし、「またお腹が張ってるけどいつもより規則的な気が…」そんな風に思うことがあれば、もしかしたら陣痛が始まっているかもしれません。実際に陣痛が来た時に、「これって陣痛!?どうしよう!?」と焦らないように、前駆陣痛 (陣痛が起こる前の準備体操のようなもの)と陣痛の違い、陣痛が来た時の対処法など、事前に知っておくと安心な情報を解説します。出産に向けての不安が一つでも減ればと思いますので、ぜひご覧ください。

目次

これって陣痛?前駆陣痛との違い

前駆陣痛と陣痛の大きな違いは、お腹の張りや痛みの間隔です。よく、「お腹の痛みが10分おきになったら産婦人科に連絡をするように」と聞くと思いますが、いきなり痛みが始まって10分間隔で痛み始めるわけではありません。前駆陣痛のような不規則なお腹の張りや弱い痛みから始まり、だんだんと間隔が規則的なものへと変化していき本陣痛が起こります。前駆陣痛の詳しい説明は「妊婦の方必見!下痢かと思ったらまさか…前駆陣痛の症状とは?」の記事を参照ください。

病院に連絡するタイミングは?

陣痛(本陣痛)は分娩陣痛とも呼ばれ、その名前の通り出産の時に起こります。下記のどちらかの条件に当てはまれば、陣痛が来て出産が近いということになります

  1. お腹の張りや痛みが10分おきに規則的に起こる
  2. お腹の張りや痛みが10分間に1回以上起こる

前駆陣痛か陣痛か、判断が微妙な時もあるかと思います。その場合はかかりつけの産婦人科に電話をして相談してみましょう。上記の条件に当てはまっていない場合でも、破水したり、真っ赤な出血があったりした場合はすぐに連絡してください。

陣痛が来たらなにをすればいい?

1.かかりつけの産婦人科に電話をしましょう

診察券番号が必要な場合があるので、手元に準備しておきましょう。スタッフさんが応対してくれますので、現在の状況(「お腹の張りが10分おきです」、「お腹の痛みが頻繁にあります」など)を伝えてください。病院に向かうようになど指示があるはずなので、それに従いましょう。

2.産婦人科へ行く手段の確保

車を自分で運転して妊婦健診に向かっていた人も、本陣痛がきたかもしれない状況の場合は運転は絶対に控えてください。破水や出血など、思わぬトラブルから事故につながる可能性がありますので、タクシーを利用しましょう。事前に、近くに営業所があってすぐに来てくれるタクシー会社の電話番号を書いて、見えやすいところに貼っておくと安心です。配車に時間がかかる場合がありますので、タクシー会社は数件リストアップしておきましょう。配車の電話の際に、ご自分の携帯番号かご自宅の電話番号を聞かれると思いますので、それも一緒に書いておきましょう。

ご家族が付き添う場合は、事前に産婦人科の場所を伝えておくか、妊婦健診の際に一度は付いてきてもらいましょう。

3.ご家族に連絡しましょう

陣痛が来てから出産までにかかる時間は人によって違いますので、必要最低限のご家族に、陣痛が来たかもしれないこと、これから産婦人科に向かうことを連絡しましょう。診察の結果、前駆陣痛だったという場合もありますので、遠方のご家族を呼ばれるのは診察結果を待ってからのほうが無難かもしれません。

4.入院セットを持ってかかりつけの産婦人科へ行きましょう

入院セットの内容は産婦人科で案内されると思いますので、必ず事前に全部準備しておきましょう。できれば一つのカバンにまとめたほうが、移動が楽です。母子手帳と保険証は必ず忘れずに持っていきましょう。

まとめ

出産間近といういつもと違う状況では、いつもはできていることができなくなる可能性があります。例えば、タクシーの運転手さんに行先を告げる際に、いつもは覚えているかかりつけの産婦人科の名前をど忘れしてしまうかもしれません。
事前の準備が非常に重要なので、陣痛が来た時のシミュレーションをしておくことをおすすめします。妊婦さんご本人だけでなく、ご家族の方とも陣痛が来た時のシミュレーションをして、対応方法をしっかり話し合っておきましょう。