夏場、気温や湿度が高いと熱中症になりやすくなります。だからと言って仕事を休むわけにはいきません。また、夏休みに山や海にレジャーに行くのを止めたくはないはずです。熱中症は原因を理解して、きちんとした対策をとっていれば予防できます。今回は熱中症を予防するポイントをご紹介しますので、参考にして行動してください。

目次

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熱中症の予防について

熱中症は、スポーツをする時や屋外での仕事中にも起きやすくなります。熱中症が起きる原因などは「熱中症はどうして起こる?原因とメカニズム」をご覧ください。

夏休みのレジャーなどのような特別な日だけでなく、毎日の生活の中でも起きるのです。気温や湿度、体調などに注意していなければ、熱中症になることがあると理解してください。

熱中症を予防するには、次のことに注意しましょう。

  • 通気性、吸収性の良い風通しの良い服装にする
  • 外出する時は、必ず直射日光を遮れる帽子や日傘を利用する
  • 道路を歩く時は、日蔭などを利用して暑さを防ぐ
  • 汗を感じなくても少しずつ出されている為、こまめに水分を補給する
  • スポーツをする時は時間を考え、炎天下でのハードな運動は控える
  • 睡眠不足や食事を抜いた時など、体調が悪いと自覚を持つ
  • 梅雨の合間など急に気温が上がった時に注意する
  • 日頃から生活に気を配り、暑さに負けない健康な身体を作る

高齢者や乳幼児の熱中症の予防について

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高齢者や乳幼児は、熱中症になりやすい人と言えます。高齢者は体温調節機能が低下しているため、汗をかきにくくなっています。また元々身体の水分も少ないのに、口が乾きにくい為に水分をあまり摂らない人が多く、家の中でも熱中症になりやすくなります。

乳幼児は体温調節機能が未熟なので、環境の温度の変化に影響を受けやすくなっています。また、乳幼児は暑いと感じても自分1人で水分補給や服の着脱ができません。そのため、熱中症になりやすいのです。

高齢者や乳幼児の場合、一般的な予防対策も必要ですが、それ以外にも注意しなければいけないことがあります。

高齢者の予防

気温や湿度を測る

高齢者は気温に鈍感になっているため、温度計を用意し、気温や温度を測ることが注意喚起に繋がります。特に、高齢者の場合は31℃を超えると安静状態でも熱中症になる危険性が高くなりますので、涼しい場所に移動するなどの対応が必要です。

扇風機やエアコンを利用する

部屋の温度が高くなっていても、扇風機やエアコンを付けず熱中症になる人がいます。暑いと感じたらすぐに利用し、部屋を涼しくすることが大事です。

喉が乾かなくても水分を摂る

暑さを感じなかったり、喉の渇きを感じにくい場合でも、お茶などをこまめに飲むという習慣をつけてください。例えば時間を決めて水分補給するのも良いですし、外出前に水を飲むのも熱中症予防には有効です。意識的に、こまめな水分補給を心掛けましょう。

危険度が高い時の外出を控える

天気予報などで、気温が上がって危険であると伝えている時は、なるべく外出しないようにしましょう。

乳幼児の予防

散歩などの時間を考える

子供の方が背が低いので、地面からの照り返しを多く受けます。公園などに散歩に出かけるのは、午前中などできるだけ涼しい時にしておきましょう。

ベビーカーは背の高い物を選ぶ

真夏の地面の照り返しは60℃にもなる事もあります。少しでも地面から離せるよう、背の高いベビーカーを使いましょう。

車の中には絶対に放置しない

毎年のように、車に乳幼児を置き去りにして熱中症で亡くなるニュースが流れます。車の中は、気温がそんなに高くなくても、エアコンをつけていなければ50℃近くになることがあるのです。寝ているからと、絶対に置き去りにしないでください。

熱中症予防のポイント

熱中症の予防の仕方から、ポイントとなるものがわかります。熱中症のポイントは、体温を上昇させないこと、脱水症状を起こさないこと、またそのために気温や湿度を意識することです。

体温を上昇させない

外出する時は帽子や日傘を利用し、休憩をとり日陰などで休むことも大事です。特に体調が悪い時は休憩をこまめにとりましょう。家ではすだれなどで日差しを遮り扇風機やエアコンを使用してください。

また、水に浸したタオルを首に巻くなど熱中症予防のためのグッズを上手に利用しましょう。

脱水症状を起こさない

脱水症状にならない事が熱中症予防になる為、ペットボトルやマイボトルなどを持ち歩き、こまめに水分が摂れるようにしましょう。汗をそんなにかかない場合はお茶や水でも良いですが、スポーツしたり炎天下の長時間の作業などでは、水分と一緒に塩分を摂る事も忘れないようにしましょう。

気温や湿度を意識する

環境省が熱中症を予防する為に、暑さ指数を出しています。暑さ指数とは、気温・湿度・輻射熱(太陽の熱線)によって表される指標です。これで、熱中症の危険度を確認できます。また部屋には温度計や湿度計を置き、心配な時はすぐ確認できるようにしましょう。

まとめ

熱中症の予防の方法やポイントが分かっていただけましたか?熱中症は、重症になると命の危険さえあります。熱中症は危険だと認識し、予防さえしていれば…と後悔することがないようにしましょう。