急に熱が出たり、思わぬところで怪我をしたり、子育て中は病院にお世話になることが多々あります。小児科の空いている平日の日中ならすぐ診察を受けることができますが、困るのが土曜日・休日や夜間です。
そんな時に頼りになるのが#8000です。ここでは、もしもの時に役立つ#8000についてのことや、救急車を呼ぶべき子供の症状などについてお話ししたいと思います。
#8000とは
こども医療でんわ相談#8000は、休日や夜間に子供が病気や怪我をした際、すぐに病院を受診すべきなのか、それとも翌朝まで様子を見ていいのかなど、対処方法を看護師などの医療の専門家に相談できるサービスです。
携帯電話やスマートフォン、固定電話から「#8000」をプッシュするだけで、小児科医師や看護師に繋がり、お子さんの状態に応じた適切な対処法や受診病院などのアドバイスが受けることができます。
「#8000」は全国どこでも同じ番号でかけることができ、お住まいの都道府県の相談窓口に自動転送されます。都道府県によって利用時間が少し違うため、お子様をお持ちの方は事前に調べておくことをおすすめします(子ども医療でんわ相談 都道府県別の利用時間)。
こんな時は#8000を
休日や夜間に、頭をぶつけたり、発熱、嘔吐、けいれんなどの症状が出ていたりする場合などに対処法や病院の受診を迷っている場合は#8000を利用しましょう。
また、子供の症状の出方は個人差が大きいため、ご家族の「何か様子がおかしい」という直感は非常に大切です。いつもと違って活気がない、咳がいつもと違う出方をしている、なにか反応が鈍い気がするなど、お子さんの症状や状態に不安を覚えるような場合には、#8000を利用しましょう。
翌日まで様子が見られる状態なのに、混んでいる夜間休日診療に駆け込んで、何時間も待つというような事態を避けることができます。
こんな時はすぐに119を
明らかに状態が悪い場合には、すぐに病院で治療を受ける必要が出てきますので119で救急車を要請しましょう。下記のような場合が挙げられます。
- くちびるの色が紫色(チアノーゼ)
- 顔色が明らかに悪い(顔面蒼白)
- 頭を痛がってけいれんがある時
- 頭を強くぶつけて出血が止まらない時、意識がない時、けいれんがある時
- 激しい咳やゼーゼーした状態で呼吸が苦しそう
- 呼吸が弱い、早い
- 手足が硬直・ぴくぴくしている
- 激しい下痢や嘔吐で水分が取れず、食欲がなく意識がはっきりしない
- 激しいおなかの痛みで苦しがる
- 嘔吐が止まらない
- 便に血がまじっている
- 意識がない、もうろうとしている
- 虫に刺されて全身にじんましんが出て、顔色が悪くなった
- けいれんが止まらない、止まっても意識がもどらない
- 痛みのひどいやけど、広範囲のやけど
- 食べ物や物がのどに詰まり、呼吸が苦しい、意識がない
- 交通事故にあった
- おぼれた
- 高いところから落ちた
上記の場合以外でも、いつもと明らかに様子がおかしいとご家族が判断する場合には119を利用しましょう。
まとめ
子供の病気や怪我は、曜日や時間帯を問わず突発的に起こることが多く、ご家族は突然のことで対応に戸惑うことが少なくありません。
専門家のアドバイスを受けられる「#8000」があることを知っておけば、もしもの時にすぐに対処法を教えてもらえ、適切な行動を取ることができます。子供の苦痛を最小限に抑えることができ、不要不急の受診を避けることもできるため、家族全員の負担を少なくすることができます。
上記のような明らかに状態が悪い場合は、119で救急車を要請する必要がありますが、判断に困る場合には#8000に相談してみましょう。都道府県によって受付時間が異なりますので、この機会にぜひチェックしておきましょう。