もうすぐ予定日だけど、おしるしもないしお腹もそんなに張らないし、出産はもう少し先かなぁ~と思っていたら突然破水!破水って出産直前になるって話なのにどうなるの!?とパニックになってしまわないように、この記事では前期破水した場合の対処方法と、出産までの流れについてお話ししたいと思います。

目次

前期破水ってなに?

みなさんがイメージしている破水は陣痛が起こってから出産直前に起こるものだと思いますが、陣痛が来る前に破水することがあります。これを前期破水と言います。多くの場合、特に原因はありませんが、時々、膣炎などからの感染が原因で破水する場合、くしゃみなどで腹圧がかかると破水する場合などがあります。

また、羊水検査を行う際に、お母さんのお腹から針を刺して羊水を少量抜く羊水穿刺を行った際に破水する場合もごくまれにあります。

これって破水?破水の特徴

突然お腹にプチンとした違和感とショーツが濡れる感覚が…。急いでトイレに行くと、ショーツはびしょびしょで、尿を漏らしたのか、おりものなのか、破水なのか混乱されると思います。

破水の場合、羊水は無色透明で少し生臭い香りがするのですが、「おしるし」が混じるとピンクっぽくなりますし、香りも人によって感じ方が異なるため、これが破水!という確定的な特徴はありません。破水する位置によっては少量しか羊水が出ない場合もあり、少し何か出たような気がする…という程度の場合もあるため、出た量での判断も難しいです。

前期破水になった場合どうすればいいの?

上記のように前期破水には確定的な特徴がないため、個人の判断は危険です。破水かもしれない場合の対応方法について下記にまとめています。

1.すぐにかかりつけの産婦人科に破水したかもしれないことを電話しましょう

破水じゃないと思い込み、もし放置して感染が子宮や赤ちゃんにまで及ぶと、とても危険な場合があります。病院で診察すれば破水かどうかわかりますし、仮に破水でなくてもそれで怒られることはありません。

2.病院まで行く手段の確保をしましょう

タクシー-写真

破水している場合、歩くことで次々に羊水が出てしまうため、病院へ徒歩で行くのはやめましょう特に逆子の場合は、へその緒が赤ちゃんより先に外に出てしまう(臍帯脱出と言います)場合があり、非常に危険です

タクシーや、車を運転できる家族に病院に連れて行ってもらいましょう。自分が運転することは絶対にやめましょう。

3.タオルや吸水シートを準備して車に乗り込みましょう

大量に羊水が出ている場合は、車の座席が濡れてしますため、バスタオルと大きなビニールを敷いて座るか、ペットシーツなどの吸水シーツを敷くとスムーズに座席に座ることができます。事前に入院セットに一緒に準備しておくと心強いです。

病院に到着後は診察して破水かどうかを判定します。もし破水している場合はそのまま入院となります。

出産の流れはどうなるの?

妊娠37週以降、前期破水した妊婦さんの約80%は24時間以内に陣痛が来るため、基本的に破水後は陣痛が来るのを待ちます日本産婦人科学会より)。陣痛が来ればあとは通常の分娩経過となります。しかし、陣痛が来ない場合は誘発分娩を行うことになります

破水していると、赤ちゃんのいる子宮内にばい菌が入りやすい環境となるため、長時間破水した状態のままにしておくことは非常に危険です。もし、感染してしまった場合、赤ちゃんの状態が悪くなれば帝王切開になる可能性もあります。

まとめ

前期破水は全妊娠の5~10%と低くない頻度で起こります日本産婦人科学会より)。突然起こるため、もし破水した時のことを考えて、シミュレーションをしておくとスムーズに対応できますので、ご家族も交えて話し合っておかれることをおすすめします。また、破水したかどうか微妙な時は迷わず、産婦人科に電話してどうすべきか聞くようにしましょう