歯茎が下がってしまったり、歯茎が痩せてしまって歯が長く見える。歳だからしょうがないかと、あきらめていませんか。歯茎が下がってしまうのは原因があります。歯茎が下がってしまう原因については「あれ、歯茎が下がってる。あなたは大丈夫?歯茎が下がる6つの原因」をご参照ください。そして、歯茎が下がる原因が分かれば予防が出来ます。さらに、場合によっては下がってしまった歯茎を元に戻す治療法もあります。今回は、歯茎が下がらないようにする予防法と下がってしまった場合の治療法について説明します。

目次

歯茎が下がらないようにする予防法

歯磨き 女性3

丁寧にケアをする

歯茎が下がってしまう原因の一つに「過度な力での歯磨き」があります。力を入れ過ぎて歯を磨くと歯茎に傷をつけてしまい歯茎の退縮の原因になります。一本一本の歯を適度な力で丁寧にケアすることを心がけましょう。

歯周病治療をする

歯周病も歯茎が下がる原因の一つです。歯周病がある人は歯周病治療が最優先になります。歯周病を放置すると歯茎が下がるだけでなく、歯が抜けてしまう可能性もあります。

定期検診を受ける

定期的に歯科医院でチェックを受けましょう。歯茎が下がってきていないか、歯周病に罹っていないか、歯磨きのやり方は間違っていないかなどのチェックを行い、ケアの行き届いていないところや、ケアの苦手な場所などをしっかりと把握しておくことが重要です。

歯並びを治す

歯並びも歯茎が下がる原因の一つです。歯列矯正を行い歯並びと咬み合わせをしっかりと治しましょう。

ただし、歯列矯正は保険適応がありませんので自費診療になります。治療前に必ず期間や費用について説明を受けましょう。

ナイトガードを使用する

夜間の歯ぎしりや食いしばりも歯茎を下げる原因になります。歯ぎしりや食いしばりは無意識の間に起こりますので自分で止める方法はありません。ナイトガードと呼ばれるマウスピースを歯科医院で作製し使うようにしましょう。

歯茎がさがってしまった場合の治療法

歯周形成外科を行う

下がってしまった歯茎を元の状態に戻すことができる場合があります。これは歯周形成外科と呼ばれ、歯茎の組織を別の場所(主に上の顎の裏側)から切り取って、下がってしまった場所に移植する方法です。全ての患者さんに行えるわけではありませんので、担当医と十分に相談をして決定しましょう。

ヒアルロン酸注射

歯間乳頭部(歯と歯の間の歯茎)の歯茎が下がってしまった場合、ヒアルロン酸を注射することで元の状態に戻すことが出来る場合があります。

歯周形成外科と違いメスを使わなくても良いなどの利点もありますが、保険適応ではなかったり、戻せる量にも限界がありますので担当医と十分に相談をして行いましょう。

最後に

健康でケアをしっかりと行っている人でも、加齢が原因で少しずつ歯茎が下がってしまう事があります。しかし病的に歯茎が下がってしまう事は今回ご説明した方法で防ぐことが可能です。大事なことは、予防として、歯茎が下がる前にケアや定期検診を心がけることです。残念ながらすでに歯茎が下がってしまった人は、適切な治療があるか歯科医院で相談してみてください。