歯を舌で触るとザラザラして、歯磨きしてもこのザラザラしているところがとれない。または、歯と歯の間に白っぽい物がついている。そんな症状がある方は歯石ができてしまっているのかもしれません。

歯石をそのままにしておくと歯周病や口臭の原因になってしまいます。
歯石はどうすれば取れるのでしょうか?この記事では歯石についてご説明します。

目次

そもそも歯石って何?

歯磨きが行き届いていないとプラーク(歯垢)が歯の表面にたまっていきます。
長期間ついていたプラークに、唾液の中に含まれるカルシウムやリン酸が沈着して石のように硬くなったものが歯石です。
プラークが付いたままになっていると、およそ2週間程度で歯石になってしまいます。

歯石の種類

歯肉縁上歯石(しにくえんじょうしせき)

歯肉より上の歯の表面についているものを歯肉縁上歯石と言います。白っぽい色で柔らかく、鏡などを使えば自分で発見することができます。これは、比較的除去しやすい歯石です。

歯石歯石

↑歯肉縁上歯石(篠田歯科さまより提供につき転載禁止)

歯肉縁下歯石(しにくえんかしせき)

歯周病が進行し、歯と歯肉の隙間(歯周ポケット)が深くなったところにできるものを歯肉縁下歯石と言います。自分で見つけることが難しく、血液の成分が含まれるため黒褐色で硬く取り除きにくいのが特徴です。

歯石は取らないといけないもの?

歯石の成分の約80%はリン酸カルシウムなので、歯石そのものはむし歯や歯周病を引き起こしません。
しかし歯石の表面はざらざらしているため、細菌が増えやすい環境を作ってしまいます。

そのため、歯石を放っておくと細菌が増え、歯周病が進行してしまったり、口臭の原因になったりと不快な症状の原因となってしまいます。

歯石は自分でとれるの?

一旦、歯石ができてしまうと歯磨きだけでは取れません。なので、定期的に歯医者さんにかかって歯石を除去してください。
歯医者さんではスケーラーという器具を使って歯石を除去していくことになります。

とはいえ、歯石を新しく作らないためには毎日の歯磨きも肝心です。
歯磨きで取り切れなかった歯垢や歯石を、定期的に歯科健診で除去してもらいましょう。

どのくらいの頻度で歯石を除去しなければいけないの?

歯磨きがどのくらいきちんとできているか、唾液の中に含まれている成分の中にカルシウムやリン酸が多いかには個人差があり、歯石のできやすさは一概には言えません。
おおむね3~6ヶ月に一度は定期健診に行き、歯石を除去すると良いでしょう。

まとめ

歯石は長期間放置されたプラーク(歯垢)が硬くなってしまったもので、歯磨きでは取ることができません。
歯周病を進行させたり、口臭の原因になってしまったり、するため、3~6か月に一度は歯科医院で歯石除去するようにしましょう。