一度始まってしまったら我慢できない、性器のかゆみ。できることならかゆくならないように予防したいものです。性器のかゆみを引き起こさないために、日常生活でどんな対策がとれるのでしょうか。

目次

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予防ができる性器のかゆみとは

性器のかゆみの原因には大きく分けて感染症かぶれの2種類があります。特にかぶれが原因による性器のかゆみは、陰部の汚れや蒸れに加えて、下着や生理用品衣服の擦れが加わり起こるもので、積極的に予防することが可能です。

感染症が原因となる性器のかゆみについては、予め病原体を持っているもしくは皮膚など身近にいる病原体に免疫力の低下等で感染もしくは再発症してしまうもの性感染症などに分かれます。外部からの感染についてはどこに病原体がいるか分からないので、なかなか予防が難しいのですが、免疫力の低下による発症については体調を維持することである程度のコントロールが可能です。

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かゆみを予防する方法

やり過ぎには注意。性器の清潔を保つ

皮膚や粘膜、粘液には菌を体の中に入らせないようにしたり、菌を殺すような作用を持つものを含んでいたりという自浄作用があります。しかし、性器の周辺は尿や便、汗により汚染されやすく、長時間不潔な状態にさらされることにより、性器のかゆみが発生してしまいます。特に現代はデスクワークが多いため、座りっぱなしによる陰部周辺の蒸れやすさも原因として挙げられます。

 

不潔な状態が続くと、皮膚はふやけてしまい、本来の自浄作用が低下します。すると汗や尿が雑菌の繁殖する栄養になり、感染がなくとも汗や尿の刺激だけでかゆみを発症します。

お風呂に入る際には優しくぬるま湯で洗い、石鹸の使用はしっかり泡立てて適度に抑えるようにしましょう。また、蒸れもかゆみの原因となるのでお風呂に入った後には優しく水分を拭き取ります。

排尿排便のあとも同様で、汚れが気になる際にはトイレに付属のビデを使用しても構いません。その後の水分や汚れの拭き取りは気をつけましょう。

 

清潔を心掛けるのは大切ですが、必要以上に石けんでデリケートエリアをゴシゴシ洗い過ぎたり、ビデを頻繁に使用しすぎたりしてはいけません。かえって皮膚や粘膜を傷つけてしまったり、自浄作用が落ち、菌が繁殖しやすくなったりするので注意しましょう。

流行りの服は性器のかゆみを起こしやすい?

性器のかゆみを軽減するには、皮膚への刺激を軽減するよう心掛けることが大切です。ぴったりと皮膚に密着する衣服は、湿度をこもらせ蒸れの原因になるだけでなく、その摩擦によりかぶれを引き起こします。

 

男性では近年のボクサーパンツやスリムスーツの流行が性器のかゆみの原因の一つとも考えられます。ボクサーパンツはトランクス型に比べて通気性が悪く、スリムスーツはさらに衣服と皮膚の密着度を高くします。かゆみの症状が表れている時期だけでも、ゆとりのある衣服に換えることがおすすめです

 

女性の場合も、ガードルや補正効果の高いパンティストッキング等は季節を問わずムレを引き起こしますので注意が必要です。ジーンズやレギンスなども、特におりものの多い時期や生理中はぴったりとしたデザインのものは避けた方が良いでしょう。

男女ともに、下着は、コットンのような通気性のある天然素材で締めつけないものを選びましょう。

ストレス疲れもかゆみの原因?

どんな病気や症状にもいえることですが、疲れは症状の悪化を引き起こします。性器のかゆみについても例外ではありません。

体内の免疫力が下がり皮膚や粘膜自体の抵抗力が下がった時には、日頃は影響のないものにもアレルギー反応が出てしまいやすくなります。そのため、陰部に湿疹の症状が出てしまったり、弱い菌にも感染してしまったりします。また、日常的に皮膚等に存在するカンジダや白癬菌などカビの一種による感染症は、特に免疫が下がった時に感染しやすくなるのです。

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女性は生理用品の使用法も注意

女性が性器のかゆみを訴える時期の多くは生理前、その次は生理中です。おりものや月経血による蒸れに加え、女性ホルモンの影響により免疫力が低下したり、肌が敏感になったりするのがその原因です。

また生理用品の使用方法にも原因があります。特に最近多いのが、おりものシートの使用により、かえって蒸れや雑菌の繁殖を引き起こし、かゆみを誘発しているケースです。おりものシートを付けっぱなしにすることは下着を清潔に保っているだけで、性器の清潔を保てません。使用の際は頻繁に交換しましょう。

 

生理中も、ナプキンはこまめに替えてください。ナプキンの長時間使用はかぶれを引き起こす可能性があり、雑菌も繁殖しやすくなります。最近のナプキンは、吸収性や装着感が優れているため、肌への負担を感じにくくなっていますが、たとえ汚れが目立たなくても、2~3時間に1度は取り替えるようにしましょう。さらに、タンポンの長時間の使用も菌を増殖させかゆみの原因になりますので、注意しましょう。

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まとめ

日常生活でかゆみの原因になることについて、思い当たることはありませんでしたか?かゆみが一度発生してしまうと、掻けば掻くほどかゆみが増し、雑菌に感染する危険を高めてしまいます。羞恥心を伴う箇所ですから、予防により快適に生活していきたいですね。