鏡を見たら白目が腫れたようにぶよぶよしている!?こんな症状を体験したことがありませんか?この症状は、「結膜浮腫」といいます。症状や原因などについて、詳しくみていきましょう。

目次

結膜とはどこの部分?

私達の目は黒目と白目がありますが、黒目の表面は角膜、白目の表面は結膜という膜で覆われています。

結膜は白目の表面だけではなく、まぶたの裏側から白目全体を覆っているのですが、さらに細かく分けるとまぶたの裏側の部分の「眼瞼結膜(がんけんけつまく)」と、白目の部分の「眼球結膜」に分けられます。

白目が白いため結膜が白いと思っている人も多いようですが、結膜自体は半透明の膜なので色はついていません。白目が白いのは、眼球結膜の下にある強膜の色が透けて見えるからです。

結膜浮腫の原因

白目の表面の結膜は白目とぴったりとくっついているわけではなく、ほんの少し隙間があります。この結膜の下の隙間になんらかの原因で水がたまってしまい、むくみをおこしてしまうのが「結膜浮腫」です。

目のかゆみなどで目を思いっきり擦ってしまったり、掻いてしまったりしたときにその刺激が原因となり結膜が急激にむくみをおこします。結膜は柔らかくて薄い膜なので、むくみによって非常に盛り上がってしまいます。見た目が目立つので、初めての人はびっくりしてしまうかもしれません。

結膜浮腫をおこす人は、目のかゆみなどの症状が起こるアレルギー性結膜炎の人が圧倒的に多く、結膜浮腫はアレルギー反応の一種ともいえます。

結膜浮腫の症状

ゼリー-写真

結膜浮腫の症状には次のような症状があります。

  • 白目がブヨブヨする
  • 白目がゼリー状になり盛りあがる
  • 目がゴロゴロする(異物感がある)
  • 目がかゆい

むくみの程度は人それぞれで、わずかなむくみだけの人もいれば、白目全体がゼリー状に盛りあがって、まぶたを閉じるのにも影響を与えてしまうような場合もあります。

結膜浮腫がおこっても痛みなどはほとんど感じません。そのため、目を擦って異物感・違和感があったため鏡を見て気付いたり、他人に指摘されて初めて気がついたりすることが多いです。

結膜浮腫は眼科を受診するべき?

白目が急にブヨブヨしてきたと慌てて眼科を受診する人も多い結膜浮腫ですが、結膜浮腫は一時的なアレルギー反応のことがほとんどなので緊急を要する病気ではありません。実際に症状があらわれても眼科を受診する頃には浮腫もおさまり、症状がよくなっている場合が多いのです。

そのため慌てて受診をしなくても、しばらくそのまま様子をみていても問題はありません。

しかし、アレルギー性結膜炎などの目のかゆみが原因でおこることが多いため、例え浮腫がおさまってもまた同じことを繰り返すことも考えられます。

アレルギー性結膜炎のかゆみに対しては、適切な治療をおこなう必要があります。慌てる必要はありませんが、一度は眼科を受診することをおすすめします。

まとめ

布団を出したり掃除をしたりするなど、日常のちょっとした行動でアレルギーの症状が出る方も多いと思います。こうしたアレルギー反応の際、白目の部分が腫れあがってしまったとしても、慌てず落ち着いて痒みがひくのを待つようにしましょう。

汚い手で目をこすらないようにする、部屋に埃がたまらないように気を付けるといった普段の習慣も大切です。