目の充血は病気のサイン?!充血が起こる原因って?

目の充血は多くの人が経験したことがある症状です。そのため「たかが充血、放っておくと治る」と思っている人も少なくないようです。しかし充血が重大な目の病気のSOSサインの場合もあるのです。そこで是非知っておきたい目の充血について、医師・安倍 勇先生による監修記事でみていきましょう。

目の充血の種類

白目の部分が赤くなっていると充血していると言う事になるのですが、充血と言ってもその充血の仕方によって「結膜充血」と「毛様充血」の2種類に分けられます。これらの言葉を初めて聞いたという人も多いと思いますが、どちらの充血なのかを見極める事でその後の対処法や治療も異なってくるのです。

<結膜充血>

結膜と呼ばれる部分が赤くなっている状態をいいます。結膜には白目の部分の「眼球結膜」とまぶたの裏の「眼瞼(がんけん)結膜」とがあり、一般的によくある結膜炎での充血はこの結膜充血になります。

<毛様充血>

角膜つまり黒目の周りが赤くなっている状態をいいます。虹彩炎や角膜疾患、急性の緑内障、ぶどう膜炎などでおこります。結膜充血よりも病気の重症度が高いといえます。

充血と間違いやすい病気

充血2

充血と間違いやすいものに目の出血があります。目の出血と言っても、目の奥の出血は見た目ではもちろんわかりません。しかし、目の表面の出血は見た目ですぐにわかるため時には充血していると勘違いする人もいるようです。白目が真っ赤になり見た目も派手な「結膜下出血」はその代表例と言えるでしょう。特にぶつけた記憶もないのだけど、朝起きたら白目が真っ赤になっていて慌てて眼科を受診したことがある人もいるのではないでしょうか。

この結膜下出血は結膜の血管が破れて結膜の下に出血がたまった状態をいいます。高血圧糖尿病、血液の病気などが原因になる場合もありますが、ほとんどは原因不明で目をこすったりすることでおこる場合もあります。

見た目は派手なのでびっくりするのですが特に治療は必要なく、自然と出血が吸収されるのを待つだけになります。

毛様充血は特に要注意

充血でも結膜充血の場合は重大なことに繋がることもないのでどちらかというと緊急性はありませんが、角膜の周りが充血している毛様充血は特に注意が必要です。角膜疾患の場合は視力低下や痛みが強いなどの症状が出る場合もありますし、角膜潰瘍や急性緑内障の場合は放っておくと失明に繋がる可能性もあるのです。

充血は見た目で判別できる?

目の診断

結膜充血か毛様充血かを素人が見た目で判断するのは難しいです。できるとするならば、

  • 黒目(角膜)から離れるに従って充血が強くなっている場合は結膜充血
  • 黒目に近づくに従って充血が強くなる場合は毛様充血
  • あっかんべーをして眼瞼結膜が赤くなっていれば結膜充血(毛様充血でまぶたの裏まで赤くなることはないため)

素人が可能性として考えられるのは、この程度でしょう。

しかし時には両方の充血が混ざっている場合もあります。これらの充血は眼科医が細隙灯(さいげきとう)顕微鏡と呼ばれる器械で診察をして判断できます。放っておけば治ると考えずに充血がある場合は眼科受診をするようにしましょう。

最後に

目の充血についてみてきましたが、この他にもドライアイ花粉症、コンタクトによる影響や紫外線による影響など目の充血をおこす原因にはいろいろ考えられます。放っておいても治る軽いものから、数日の治療で治るもの、また失明をもたらす重大なものなど充血の原因は実に幅広いです。

よくある充血と軽く考えずに、充血は目の病気のSOSサインと考え、充血以外の症状がなくても念の為眼科医の診察を受けるとよいでしょう。そうする事で目の重大な病気の早期発見にも繋がり、目の健康を守ることができるのです。

 

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参照リンク

日本医師会ホームページ|医療と健康 結膜炎

田辺三菱製薬|Vol.2充血

東京歯科大学市川総合病院眼科|結膜下出血 

目が充血する病気とその治療方法