風邪が悪化して動けない…一人暮らしだとつらいですよね。しかし、これ以上悪化してしまうと大変です。今回の記事では、「外に出る元気がないときにも、これだけはしてほしい!」という対策について紹介します。

目次

風邪で動けない!それでも最低限すべき3つの対策

1.水分をしっかりとる

食欲がなくても水分だけはしっかりとりましょう。熱があると、汗で体は水分を失い、脱水になりがちです。こまめに水分をとりたいものです。

2.食欲があれば栄養価の高いものをとる

何とか食欲があり食べられそうという場合でも、体調がすぐれないときに調理するのは大変です。買ってすぐに食べられ、栄養価の高いものであれば、調理の手間なく栄養をおぎなうことができます。

例えば、プリンアイスクリームヨーグルトは少量でもカロリーがとれ、タンパク質も補うことができます。果物缶ドライフルーツ、レンジやお湯であたためるだけのレトルト食品やお湯をそそぐだけの具がたくさん入ったスープなど、風邪のときには活躍(かつやく)してくれます。普段から常備(じょうび)しておきたいものです。

3.症状をおさえてしっかり睡眠をとる

38℃をこえるような高熱せきなどの症状が続くと睡眠をさまたげ、ゆっくり休むことができず、どんどん体力を消耗してしまいます。自宅にある常備薬に解熱剤(げねつざい、熱さまし)やせきをしずめる薬があれば、症状に合わせて服用しましょう。症状を落ち着かせてしっかり眠り、体力を回復させましょう。

風邪の治りかけ、何に注意すべき?3つのポイント

風邪の治りかけ、体が楽になってくると、休んでいる間にできなかったことをしなくては、とついつい無理をしがちです。しかし、この治りかけのときに無理をしてしまうと風邪をぶり返してしまうことがあります。

それでは、風邪の治りかけにはどういったことに注意すれば良いのでしょうか。

1.感染予防

風邪の治りかけは、風邪と戦ったことで体力が落ち、新たな風邪をひきやすいのです。外出する場合は人混みを避けマスクをつけるなどの対策をしましょう。帰宅後の手洗い・うがいも大切です。

2.抗生剤は途中で飲むのをやめない

市販の風邪薬であれば、症状が良くなったら服用をやめて構いません(市販薬は風邪を根本から治すものではなく、症状をとるだけの薬だからです)。しかし、医師から抗生剤などを処方された場合は、症状がよくなったからといってすぐにやめてしまうと、症状がぶり返す可能性があります。

風邪薬で症状が軽くなったからといって無理をしてしまうと、肺炎などを引き起こしてしまうおそれもあります。特に処方薬に関しては医師や薬剤師の指示に従い、症状が落ち着くまでは服用を続け、完全に治しましょう。

3.規則正しい生活

風邪が良くなったからと、夜遅くまで起きていては、落ちた体力の回復ができません。規則正しく就寝し、睡眠時間を確保することが大切です。また、食事をバランスよくしっかり摂り、栄養を補いましょう。病み上がりすぐに残業や飲酒…と無理をするのは禁物です。

自力で治らない風邪…、病院にいくべきタイミング悪化する前にすべきこと

お薬手帳-写真

病院に行くタイミングとして、日本呼吸器学会ガイドラインを示しているのでご紹介します。

  1. 39℃以上の発熱
  2. 黄色・緑色の鼻汁がでている
  3. のどの痛み、はれが強い
  4. 激しいせき

以上の症状をきたしている場合には、体力も消耗するリスクがあり、病院を受診しましょう。また、水分もとれないほど食欲がおちている場合は脱水になっている可能性があり、早急な受診が必要です。いずれにせよ、回復のきざしがなく症状が続いている場合は、肺炎扁桃炎(へんとうえん)など風邪以外の病気の可能性もあるので受診することが大切です。

このほか、インフルエンザの流行期で関節症状がある場合、早めに抗インフルエンザ薬を投薬することで症状の回復がスムーズですから、受診することをおすすめします。

また、65歳以上の高齢者、慢性呼吸器疾患・心疾患・糖尿病などの基礎疾患をもっている方では、重症化するケースや、風邪をきっかけに基礎疾患が悪化するケースもあるため、早めの受診が重要です。

自宅療養中、まだ回復までに時間がかかりそうなら、水分や食料、薬、冷却シートなどを補充しておきましょう。熱がある場合は、水やお茶よりも脱水予防ができる経口補水液がおすすめです。

「どうしても動けない」「しんどい」というときには、可能であれば家族や友人に頼ることも大切です。食料などの買い出しなどが依頼できると助かりますね。

まとめ

風邪をこじらせてしまうと、体調がつらいだけでなく仕事や学業にも支障をきたします。早めの対応で悪化させないことが一番よいですが、悪化してしまったときにも最低限すべきことをして、重症化しないように注意しましょう。

一人暮らしの場合は、普段から体調崩したときのため常備薬や保存可能な食料品を常備しておくと安心です。