アイラインをひいたり、マスカラで華やかに彩ったり。女性にとってアイメイクは、顔の印象を変える手段の一つといえます。がっつりメイクで気合いを入れるのは良いですが、そのアイメイク、正しくできていますか?

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メイクのときは「コンタクト・ファースト」で!

メイクをすると、化粧品が手につきます。どれだけ綺麗に手を洗っても、皮膚のシワの間に入り込んだ化粧品はなかなか落ちません。その手でコンタクトレンズを着けてしまうと、目に化粧品が入ってしまい、様々なトラブルの原因となります。ですから、コンタクトレンズは必ずメイクの前に入れるようにしてください。

メイクを落とすときも同様に「コンタクト・ファースト」です。一部のクレンジング剤は、レンズを変形させてしまうこともあります。クレンジング剤を使用する前に、コンタクトレンズを外しましょう。

アイシャドウ・アイラインはまつ毛よりも外側に

目の印象を大きく変えるアイシャドウやアイライン。最近はまつ毛の内側に塗り込んで目を大きく見せるのが流行のようですが、実はこれがドライアイの原因となることがあります。

まぶたの縁にはマイボーム腺という器官があり、ここから分泌される油分が、目の表面から涙が蒸発するのを防いでいます。この腺がメイクによって塞がれてしまうと、マイボーム腺機能不全という状態になってしまい、ドライアイを引き起こすのです。目の健康を守るためには、メイクはまつ毛の外側に留めるようにしましょう。

まつ毛のメイクが思わぬトラブルを起こすことも!

マスカラやまつ毛用接着剤は化学物質です。そして、まぶたの皮膚はとても薄いため、十分に気をつけないとトラブルの原因になってしまいます。

マスカラを使用する際は、できるだけ根本から塗らないようにしましょう。また、直接まつ毛に塗るマスカラブラシには細菌がつきやすいので、マスカラは3ヶ月程度で新しいものに変えることをおすすめします。

また、まつ毛エクステンションの施術を受ける際は施術者が美容師の資格を持っているか確認し、リスクやトラブルへの対処法についてもきちんと説明を受けましょう。少しでも異常を感じたら、ただちに眼科を受診してください。

メイクを落とすときは丁寧に

アイメイクを落とす時、丁寧に行わないとクレンジングが目に入ってしまうことがあります。下記の手順で、やさしく落としていきましょう。もちろん、先にコンタクトレンズを外すのを忘れずに

目の化粧落としの手順-図解

この他、気をつけてほしいこと

感染症などを防ぐため、下記を心がけてください。

  • アイメイク用品の貸し借りは行わない
  • 店頭に置いてあるメイク用のサンプルは、目ではなく手などで試す
  • 開封済みの化粧品はキャップをきちんと閉め、温度変化が少なく直射日光の当たらない所に保存する

最後に

目元を美しくみせるためのアイメイクですが、健康を害してしまっては本末転倒です。正しく使って、健やかで美しい目元を演出しましょう。メイク用品を使っていてトラブルが生じた場合は、その製品を持って眼科を受診してくださいね。