子供たちはおやつが大好きです。しかし親御さんにとっては「食べすぎていないかな?」「虫歯にならないかな?」など心配の種になることばかりですよね。
子供にとってのおやつは、成長を支えるものとしての大切な意味も含まれています。正しくおやつをとることができように、おすすめの種類や適切な量を解説していきます。
子供にとってのおやつの役割
子供の胃は大人よりも小さく、1日3回の食事だけでは十分な量を摂ることはできません。おやつは成長や活動のために必要な栄養素やエネルギーを補給するための「補食」として必要となります。
おやつというとスナック菓子やチョコレート、飴などが思い浮かばれますが、「体に良いおやつ」という視点で見るとこれらは適切ではありません。子供の胃の容量は約200ccです。これだけでお腹がいっぱいになってしまうとご飯が入らなくなり、成長に必要な栄養素の入る隙間がなくなってしまいます。
3食の食事で補えない栄養素を補うというのが子供にとってのおやつの正しい考え方です。間違った選び方をしてしまうと肥満やぜんそく、アトピー性皮膚炎などの現代病の原因にもなりますので注意しましょう。
子供におすすめのおやつはどんなもの?
子供に与えるおやつのポイントは、主につぎの2点です。
- お腹がしっかり満たされるように糖質を多く含むもの
- 甘味料を加えたものではなく、自然な甘みを感じられるもの
子供のおやつとして一番おすすめなのはおにぎりです。子供の体は小さくても、活発に動き回るためかなりのエネルギーを消費しています。糖質は体を動かすエネルギーを補給するための重要な栄養素です。お腹も満足できるのでダラダラ食いをする心配もありません。
また、甘いものが好きという子にはジュースや飴、アイスクリームではなく果物を選んであげましょう。糖質だけではなく、不足しやすいビタミン・ミネラル・食物繊維が摂取できます。
甘味料を使用しているおやつは、太る原因になるだけではなく虫歯の原因にもなります。甘みは依存性が高いので一度ハマるとなかなか抜け出せません。健康的な歯を維持するためにも甘いものはできるだけ控えるようにしましょう。
ちょうどいいおやつの量は?
おやつは昼食と夕食の間で摂るのがベストなタイミングです。タイミングがずれたり量が多すぎたりすると、夕食をしっかり食べられなくなってしまいますので適切な時間と量を守りましょう。
おやつの適切な量は、1食分の食事量の半分が目安です。成長につれて自分で食べたいおやつを選ぶようになりますので、カロリーについての考え方や選び方を教えてあげるのも親の役目です。子供の年齢にもよりますが200〜300kcalまでを目安とし、食べ過ぎないように気を付けましょう。
甘いおやつを食べる場合は子供の片手のひらに乗る量、甘くないおやつは両手に乗る量が目安です。
まとめ
子供にとってのおやつは食事だけでは不足しがちな栄養やエネルギーを補うものと考えましょう。自分でおやつを選ぶ年齢になる頃に、自分で正しい選択ができるよう小さい頃からも家庭で食育をしていくことが大切です。