運動の最中に足がつったり、寝ている時に足がつったりした時、痛くて思わず「いたたたたた」と声が出てしまいますね。足がつるメカニズムや原因については、「病気が原因?!頻繁に足がつる理由とは」で詳しく解説していますが、ほとんどのものは病気とは関係なく起こるものなので特別な治療法はありません。ただ、起こった時にどうすれば筋肉のつりや、痛みが和らぐのでしょうか。ここでは対処法についてご紹介しましょう。

目次

足がつった時の2つの対処法

筋肉が必要以上に緊張、収縮して起こる「足のつり」に対する対処法として、医学的根拠のあるものはありませんが、筋肉の緊張をゆっくり緩めてやることが対処法となります。

1.筋緊張をほぐす=呼吸を落ち着かせリラックスする

ただでさえ筋肉が硬直した状態なので、呼吸を止めて体を硬くするのは逆効果です。足のつりは数分すれば必ず消失します。まずは落ち着いて体全体の力を抜きましょう。呼吸を楽にして、筋肉が収縮した部分にやさしく手をおいて保護してやりましょう。

2.ゆっくり筋肉を伸ばしてやる

体の力を抜いて硬直した筋肉をやさしく手で保護し、次の足の親指を膝に向けてゆっくりひっぱってやります。そうすると、ふくらはぎの筋肉がゆっくり伸びていきます。あわてて一気に筋肉を伸ばそうとしないよう、注意してください。収縮している筋肉を力づくで逆の方向へ伸ばそうとすると、筋肉を痛めてしまう可能性があります。

一瞬で痛みが消失する方法はありません。あきらめて筋肉をやさしくゆっくり伸ばしてやりましょう。そうすることで、放置しておくよりは早めに足のつりが消失していきます。

足がつる前に予防しませんか?

足がつってしまうと、数分間の痛みから逃れることは残念ながらできません。では起こらないように予防してはどうでしょうか。

以下のような予防をしましょう。

1.日頃から適度な運動で筋肉量を維持する

下肢のスクワットを行い、筋肉量を維持するように心がけましょう。両足を肩幅に開いて立ち、ゆっくり膝を曲げたり伸ばしたりします。その時、上半身が前に傾かないよう腰をしっかりまっすぐ保ちましょう。1日に数回にわけて、合計100回程度を目安に行います。下肢の適度な運動は、筋肉量を維持するだけではなく、下肢全体の血流も良くします。血流量低下による冷えを防ぎ足のつりを起こり難くすることができます。

2.電解質のバランスを崩さない

日頃の食事でも電解質が不足しないようバランスのとれた食事を心がけます。カルシウムやマグネシウムなどが不足しないよう、乳製品、小魚、大豆食品などを食事に取り入れるよう工夫します。また、夏場や睡眠中の発汗に対しては、適度な水分摂取とナトリウムの補給に注意します。水を飲んでいるから大丈夫ではなく、発汗によって体内のナトリウムなどの電解質も大量に失われます。水ではなく、スポーツ飲料などの塩分を含んだ飲み物で水分補給をするようにしましょう

まとめ

足がつった時の対処法としては、慌てずに筋肉をゆっくりやさしく伸ばすことが重要です。ただ、足がつる前にできることとして、体内の電解質バランスを良くしておくこととがあります。日頃から筋肉を適度に鍛え下肢の血流も良くしておくことで「足のつり」を予防することができそうです。難しいことではないので、ぜひ、日頃から予防法をお試しください。