近年増加傾向にある乳がん。女性のがんで患者数第1位、死亡率は第5位という実は怖い病気なのです。リスクファクターとしては年齢出産経験等様々な要因があげられますが、食生活も乳がんの原因に深く関わっています。ここでは、具体的にどのような食生活がよくないのか見ていきましょう。

目次

こんな食生活は乳がんのリスクを高める可能性が

1.動物性脂肪の過剰摂取

食生活が豊かになり、昔と違って簡単に自分の食べたい物を購入・摂取できる世の中になりました。

しかし、その一方で問題となるのが動物性脂肪の過剰摂取。これはチーズや洋菓子・バター・脂身の多い肉などが代表的です。こういったものを幼少期から過剰に摂取しることにより成長が早くなり、初潮が早まる可能性が指摘されています。初潮が早くなると、エストロゲン(女性ホルモン)にさらされる期間が長くなります。このエストロゲンにさらされる期間が長いと、乳がんのリスクが高まるといわれています。

2.カロリーの過剰摂取による肥満

前項にも関連しますが、特に閉経後の肥満は乳がんを発症するリスクを高くすることが分かっています。また、カロリーの過剰摂取は糖尿病などの生活習慣病も招くので、乳がんのリスクファクターとしてだけではなくその他様々な病気の予防のためにも気を付けたいところです。

3.アルコールの摂取

アルコールの摂取はほぼ確実に乳がんの発症リスクを高め、また摂取量が増える程リスクも比例して高くなるといいます。

過度の飲酒は肝臓にも負担をかけるので、飲酒は程々にしておくと良いでしょう。

乳がんの予備知識~なぜ乳がんで死に至る?

乳がんは死亡原因の第5位にあがると先述しましたが、それはなぜでしょう?乳がんは他のがんに比べ比較的進行が遅く、発見後治療法を選択・決断するのに時間をかけることができます。また早い段階での発見であれば5年生存率は他のがんに比べてよいとされています。

ただ、その一方でがん細胞が全身に散らばりやすく、肺への転移は30%を超えており、乳房だけでなく全身を含めてのフォローが必要となります。

終わりに

「乳がんのリスクを高める」といわれる食生活について解説しましたが、例えばここで挙げた動物性脂肪を全く取らなければ良いかというと、そうではありません。過剰に摂取することを控え、バランスの良い食事をとることが、乳がんやその他様々な病気の予防のためには欠かせません。

私たちが普段何気なく口にしている食べ物ですが、少し気をつけるだけで自分の健康を守ることにつながります。日々の生活の中で、できるだけ意識を配るようにしてみてくださいね。

そして女性にとって大事な象徴である乳房を自分で守るためにも、定期的な乳がん検診に行く事をお勧めします。検診に少しでも興味が出た方は、こちらからレディースドックを予約できます(「人間ドックのここカラダ」のページが開きます)。ぜひ一度、ご覧ください。