口周辺のトラブルとして、身近なものに口内炎や口角炎が挙げられます。これらは口の中や周囲が何らかの原因によって炎症を起こしてしまう病気であり、裂けた時に痛みや出血を伴うことがあります。
症状が軽度で、セルフケアが可能な場合は市販の内服薬や軟膏を用いて治療をします。また、薬と併用して食事にも配慮することで悪化を防ぎ、口内炎・口角炎の改善に繋がります。

目次

口内炎口角炎について

症状

口内炎とは、ほおの内側や歯ぐきなどの口の中、またはその周辺の粘膜に起こる炎症の総称をいいます。口角炎は上唇と下唇の結合している部分の炎症のことをいいます。

原因

口内炎の原因は様々ですが、最も多いものとして免疫力の低下疲労が考えられ、その他ビタミン不足ウイルス、アレルギーによるものも考えられます。

口内炎を予防するためには?

口内炎は体調のバロメーターであり、風邪や栄養不足で免疫力が落ちているとできやすくなります。口内炎ができてしまうと、食べ物がしみたり、痛みや不快感を感じることで食事を美味しく食べられません。口内炎を予防するためには次のようなポイントを意識してみましょう。

1.栄養バランスを整える

健康的な体を作るために、炭水化物・たんぱく質・脂質の三大栄養素の揃った食事をすることはもちろんですが、体の様々な機能を調整する、ビタミンやミネラルなどの微量栄養素も不足しないように気を付けましょう。

2.免疫力をつける

免疫力をつけるためには、十分な休養とバランスの良い食事を摂ることが大切です。また、ストレスを溜めることも免疫力低下の原因となるので、運動や自分の好きなことをする時間を設けてストレス解消を心がけましょう。

3.口の中を清潔に

食事の後は毎回歯磨きをして清潔を保ちましょう。また、口の中が乾燥していると粘膜の免疫力が低下してしまうので、水やお茶を飲んだり、飴やガムを口に入れて唾液の分泌を促しましょう。

口内炎の予防が期待できる栄養素は?

口内炎2

口内炎の予防にはバランスのとれた食事を心がけることはとても大切ですが、特に不足しないように気を付けておきたいのが、次のビタミン類です。

ビタミンB2

皮膚や粘膜の健康維持に役立つビタミンです。皮膚や粘膜は生まれ変わるサイクルが早いことから症状が現れやすく、不足すると皮膚炎や口内炎・口角炎の原因となります。

多く含む食品

  • レバー
  • うなぎ
  • 納豆
  • 乳製品

ビタミンB6

たんぱく質の合成に欠かせない栄養素で、皮膚や粘膜が合成される働きをサポートしています。

多く含む食品

  • かつお
  • まぐろ
  • レバー
  • バナナ

ビタミンC

ビタミンCはコラーゲンの生成皮膚や粘膜の健康を維持する働きがあります。また、免疫力を高める効果を持つことから、口内炎の予防にも効果的です。

多く含む食品

  • レモン
  • イチゴ
  • 野菜
  • イモ類

まとめ

口内炎や口角炎は栄養バランスの整った食事を基本とし、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンCの不足がないように特に注意をすることで、ある程度の予防や改善が可能です。また、免疫力をつけるというのが大切なポイントとなりますので、ストレスを解消したり、定期的に運動を行い、強い体作りを行いましょう。