歯ぐきが少し赤くて腫れている気がする…実はそれ、歯肉炎のサインかもしれません。この記事では歯肉炎とはどんな病気なのか、どうしたら治るのかについて説明していきたいと思います。

目次

歯肉炎って何?

歯ぐき(歯肉)に炎症が起こっている状態を歯肉炎と呼びます。

歯肉炎の原因は細菌です。
歯磨き等のケアが行き届いていないと歯と歯ぐきの間を中心に細菌がすみつきますが、この細菌が塊になったものをプラーク(歯垢)といいます。

プラークを放置すると硬い歯石となり、日常の歯磨きでは除去できなくなってしまいます。
歯石は歯医者で除去可能ですが、放置することで徐々に歯ぐきや歯の骨を破壊していき、歯肉炎が生じてしまうのです。

歯肉炎の症状は?

歯肉炎症状としては以下のようなものがあります。

初期では痛みがほとんどないため、症状に気付けないこともあります。
時々鏡で歯肉が腫れていないかのセルフチェックをしたり、歯科の定期健診に行ったりして注意しましょう。

歯肉炎は治らないまま放置してしまうと歯がぐらぐらになる、口臭がきつくなる、歯と歯ぐきの境界から膿が出たりする状態(歯周病)まで進行し、最悪の場合、歯が抜けてしまう事態となります。

歯肉炎の治療法5つ

歯磨きをしっかりする

歯磨きを怠らないことが治療の一つとなります。
丁寧なブラッシングをしてプラークを溜めないようにしましょう。特にプラークが溜まりやすいといわれる歯と歯の間や歯と歯ぐきの境目などは重点的に歯磨きをしましょう。また、歯間ブラシデンタルフロスを使ったケアも効果的です。

また、自分では磨けていると思っても、実際はケアが行き届いていないこともあります。定期健診などで歯科衛生士に指導してもらうことが理想です。

生活習慣を改善する

喫煙や乱れた食生活、ストレスなどは歯周病の原因となるといわれています。タバコはいうまでもなく、偏った食事も歯周病に悪影響を及ぼす可能性があります。

口呼吸をやめる

口呼吸をしていると、お口の中の唾液の循環による自浄作用が及ばないため、プラークも増加しやすくなります。

プラーク(歯垢)歯石の除去

歯医者で行います。プラークや歯石の除去は目に見える部分だけでなく、歯ぐきに隠れて見えない部分も取り除く必要があります。奥に溜まっているものは専用の器具を使って取り除きます。

歯肉炎の段階であれば、処置の際の痛みはほとんどありません。きちんと除去するには時間はかかりますが、治療・再発を防ぐためには欠かせない作業です。

ただし、プラークや歯石を取り除いても、その後のケアができなければ再発の可能性が高まります。毎日の歯磨きはしっかりしてくださいね。

 

まとめ

歯肉炎が進んで歯周炎となってしまうと、歯を抜かなければいけないこともあります。
歯の健康を保ち、歳を取ってからも自分の歯で噛むことができるように、「歯肉炎かな?」と思ったら早めの治療に取り組むようにしましょう。