健診で赤ちゃんは元気と言われるけど、頭痛が続いて辛い毎日…。妊娠中は簡単に頭痛薬も飲めないので、頭痛持ちの妊婦さんや妊娠中に頭痛が出てきた妊婦さんには辛いところです。ここでは、妊娠中の頭痛の解決法をいくつかご紹介したいと思います。

妊娠中の頭痛の原因については「妊娠中に頭痛が…心配しなくても大丈夫?考えられる原因について」をご覧ください。

目次

頭痛の対処方法

休息をとりましょう

頭痛がしたらまずはゆっくり休みましょう。頭痛の原因となるホルモンバランスの変化や貧血、疲れには十分な休息を取って休むことが重要です。横になるのが一番いいのですが、仕事や家事で横になれない場合には椅子に座って目を閉じ、深呼吸するだけでも違います。上のお子さんがいる場合は一緒にお昼寝の時間に寝てみるとずいぶん違うと思います。

栄養バランスの整った食事を摂りましょう

妊娠中は赤ちゃんがお腹の中でしっかり育つように栄養バランスを整った食事を摂ることが大切になります。葉酸や鉄分を摂ることはもちろんですが、頭痛の予防という意味でマグネシウム、ビタミンB2をしっかり摂るようにしましょう

マグネシウムとビタミンB2は、片頭痛(頭の片側または両側が脈打つようにズキンズキンと痛むタイプの頭痛)の予防に効果的であるとされています。マグネシウムはそば、のり・ひじき・わかめなどの海藻類、大豆製品などに多く含まれています。ビタミンB2は卵、納豆、乳製品、葉菜類などに多く含まれています。ただし生肉や魚、チーズなど妊娠中には摂取を控えた方が良いものもありますので、注意してください。

マッサージしましょう

肩もみ-写真

肩こりや腰痛、眼精疲労など体の疲れから頭痛が来ている時(緊張型頭痛といいます)に有効なのがマッサージです。筋肉の緊張がほぐれることで血流が良くなり、頭痛も緩和されることが多いです。ご主人に肩もみを頼んでみるのもいいかもしれません。

もし、毎日シャワーのみの妊婦さんがいらっしゃいましたら、ぜひ湯船にゆっくりつかることをおすすめします。血行促進とリラックス効果が期待できますので、少し面倒かもしれませんが試してみてください。

片頭痛持ちさんに朗報!?

もともと片頭痛持ちの方が妊娠すると、いつも飲む鎮痛薬が使えなくなったり、つわりと頭痛が重なって辛い状態になる可能性もあり、心配事が尽きないかと思います。ですが、片頭痛の発作は妊娠初期から後期に至るにつれて回数が減ったり、軽減したりする傾向にあるという報告があります(日本神経治療学会 女性(月経と妊娠)と頭痛より)。

産後1か月以内に半数の方に片頭痛の再発がみられますが、妊娠中だけでも頭痛から解放されるのは喜ばしいことかと思います。

頭痛薬は飲んでも良い?

どうしても頭痛がひかない場合、産婦人科で処方される頭痛薬を使うこともできます。赤ちゃんに影響が少ないものを産婦人科の先生から処方されますので、自己判断で市販の鎮痛薬は飲まないようにしましょう。市販の頭痛薬の成分には赤ちゃんに影響が出る可能性があるものが含まれている場合があるため、説明書にも妊婦禁忌と書かれています。 頭痛持ちの人も妊娠前に処方された薬は妊娠中の服用の可否を確認しましょう。

まとめ

妊娠中の頭痛の原因は1人1人違うので、自分に合った頭痛の緩和方法を色々試してみたり、周りに頭痛の対処法について話題を振ってみてください。一人で悩むと余計に色々な不安が新しく出てきたり、不安のループに陥ってしまうので、誰かと話をすることも大切です。

ご主人やお母さんに話されるのもいいですし、自治体や病院などで無料の電話相談もありますので利用されるのもいいかと思います。1日も早く頭痛が治ることを願っています。