水を飲んでも飲んでも喉が渇く。そんな喉の渇きに困っている方はいませんか?もしかしたら、何か病気が隠れているかもしれません。

糖尿病腎疾患などがある場合、水を飲んでもすぐに喉が渇くことがあります。今回は、喉の渇きに対する病気のチェック法と対処法についてご説明していきます。

目次

一日にどのくらいの水を飲んでいますか?

人は一日の中で、意外と多くの水分を必要としています。皆さんが水をよく飲むからといって必ずしも病気とは限りません。では、いったいどのくらいの水を飲むのが普通なのでしょうか。

人間が一日に排出する水分量は2.3リットルです。汗などをかいていなくても、呼吸や皮膚を通して自然と水分が大概に出ていきます。これは不感蒸泄といわれ、成人ではおよそ1リットルの水が自然に失われます。その他に、尿や便などから約1.3リットルの水分を排泄しています。

健康な人は、これと同じ量の水分を飲食物から補給しなくてはいけません。平均的な食事からとれる水分の量は大体0.6リットルで、さらに食べ物を分解してエネルギーを得る際に0.2リットルの水分を得ることができます。残りの約1.5リットルを、飲料水から摂取するわけです。

1.5リットルというとコップで約6~8杯の量の水です。意外と多い量だと思われた方もいるかもしれませんが、1日にこのくらいの水を飲むという方は正常といえるでしょう。これよりも大幅に多い量を飲んでいる場合、病気の可能性も考えられます。一度、自分の水分摂取量を確認してみてください。

効率的な水の飲み方!

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皆さんの水の飲む量が先ほどの摂取量より大幅に多い場合、一度病院で診察を受けましょう。病気で喉や口が渇く場合は、その病気に対しての治療を行わない限り、症状がひどくなってしまうだけです。摂取量にはあまり問題がなく喉の渇きが気になる人は、効率のよい水の飲み方を心掛けましょう。

  • 水は一気に沢山飲むのではなく、コップ1杯ずつ時間を空けて飲みましょう。
  • 人の身体は夜、寝ている間に水分を失っています。朝起きたら水を飲みましょう。
  • スポーツをする時にも水分が重要になりますので、水分補給を心掛けましょう。
    大量に汗をかいた場合は、多くの水分と同時に塩分(ナトリウム)が失われます。スポーツ時は水分だけでなく塩分も一緒に補給するように、スポーツドリンクなどを飲むと良いでしょう。ただし糖分の摂取を抑えなければいけない場合、スポーツドリンクを水で薄めるなどして飲むとよいでしょう。
  • 入浴時就寝前にも水を飲むように心掛けましょう。

喉の渇きに対するその他の対処法

  • 喉の渇きに対するその他の対処法としては、塩分を控えることが重要です。脳は血液中の塩分の濃度を感知して喉の渇きを指令として送ります。塩分の摂りすぎは、喉の渇きを強くしてしまうのです。
  • また、冬の乾燥した時期には喉も乾燥してしまいます。外ではマスクをしたり、家の中では湿度のコントロールに気を付けたりすると良いでしょう。加えて、うがいをすることも効果的です。
  • お酒やタバコも控えるようにしましょう。アルコールには利尿作用があり、摂取した水分以上の水を体外に排泄してしまうことがあります。
  • ストレスや極度の緊張も喉が渇く原因になってしまいますので、仕事や日常生活に気を付けることも必要です。

最後に

喉の渇きは、脳からの信号で送られています。健康な人の場合は体の水分が不足していることがほとんどですので、我慢しないで水を飲みましょう。高齢の方はもともとの水分量が少なく、「喉が渇いた」と自覚しにくいです。そのため、定期的に水分補給をすることを心掛けてください。特に、下痢嘔吐発熱の際は、普段よりも多くの水分補給が必要となります。

水を十分に飲んでいるはずなのに喉の渇きが治らない方は、何らかの病気を抱えている可能性もあります。病院を受診し、かかりつけ医に相談してください。