思わぬところで口をぶつけてしまって前歯が欠けた。ご飯を食べていたらいきなり歯が折れてしまった。そんな経験ある人いませんか?突然に歯が欠けるとびっくりしてしまいますよね。今回は歯が欠けてしまった場合の治療法と緊急時の対処法について説明していきます。

目次

歯が欠ける原因はどんなこと?

ラグビー

歯が欠ける原因はいろいろあります。

  • まずは外傷です。スポーツをしてぶつかったり転んで前歯をぶつけたりすると歯が欠けたり折れたりしてしまいます。
  • 虫歯が進行してしまった場合も歯が欠けやすくなります。虫歯が進行して歯の神経を抜いてしまっている場合は、歯が折れてしまう事もあります。
  • 歯並びかみ合わせが悪く歯に負担がかかりすぎる場合も歯が欠けやすくなります。
  • 歯ぎしりくいしばりも歯を欠けやすくなる原因になります。

歯が欠けた場合はどのような治療をするの?

歯が欠けてしまった場合は、欠けた大きさによって治療方法が変わってきます。

  • 小さく少しだけかけてしまった場合には、鋭利な部分が無いように少しだけ歯の形を修正します。前歯などで見た目が影響する場合には、コンポジットレジンと呼ばれるプラスチックのような材料で形を作り修復します。
  • 欠けた大きさが比較的大きく歯の神経にまで到達してしまっている場合には、痛みが出ることが多く、歯の神経を抜いてしまう必要があります。神経を抜いた後は神経の代わりの薬を詰めて、コンポジットレジンで修復するか、かぶせ物をかぶせていきます。
  • 欠けた部分がかなり大きく歯の根元で折れてしまった場合には、神経の治療を行った後に、矯正治療を行い歯を引っ張り出す治療が必要になる場合があります。その後かぶせ物を装着していきます。

歯を引っ張り出すことが出来ない場合や歯が縦に折れてしまった場合は抜歯をしなければいけません。抜歯後はブリッジ治療入れ歯インプラント治療などを行い修復します。

歯が欠けた時の対処法は?

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  • 歯が欠けてしまったらすぐに近くの歯科医院に受診しましょう。痛みが無く小さく歯が欠けた場合でも鋭利な部分があり、口の中の粘膜や舌を傷つけてしまう事があります。
  • 痛みが強い場合は鎮痛薬を飲みましょう。
  • 歯がグラグラしている場合はなるべく触らず、すぐに歯科を受診し固定等の処置をしてもらいましょう。
  • 歯が完全に抜け落ちてしまった場合は歯を歯科医院に持ってきてください。抜け落ちた歯を戻すことが出来る場合があります。最近では薬局で歯の保存液も売られていますので、保存液に入れて持ってきてもらえるとさらに良いです。保存液が無い場合には新しい牛乳パックを開けて牛乳の中に入れて持ってきてください。

重要なことは、歯が欠けたり、抜けたりしたらすぐに歯科で処置をしてもらうことです。歯が欠けたり抜けてから処置までの時間が短ければ短いほど、歯を元に戻せる確率が高くなります。

歯が欠けないようにするには?

  • 歯が欠けないようにするためには外傷に気をつけることが大事になります。スポーツをするときはスポーツ用のマウスピースを装着しましょう。
  • 歯ぎしりやくいしばりにもマウスピースが有効です。
  • さらに丈夫で健康な歯でいることも重要です。むし歯や歯周病が無いか定期的にチェックしてもらい、フッ素などを使いながら丈夫で強い歯を作りましょう。

最後に

歯が欠けることを予測している人はいないと思います。突然歯が欠けてしまうことがほとんどです。もしかかりつけの歯科医院が開いていなくても、夜間や休日診療を行っている診療所もあります。間違っても接着剤などを使って自分で対処しないようにしてください。使える歯を使えなくしてしまったり、痛みが誘発される原因になったりします。そして歯をダメにしないように予防を心がけておきましょう。