ダイエットには鶏肉が良いというのは、もうすでに知っている方も多いのではないでしょうか。特に女性は鶏肉が好きな方が多いですよね。
他の肉類に比べて脂質の少ない鶏肉は、たんぱく源としてオススメの食品です。さらにその他にも、がん予防や細菌感染の防止にも効果のあるレチノールという成分にも注目です。
鶏肉ってどんな食品?
鶏肉は、食肉の中では比較的安く購入することができ、家庭での頻度も高めの食品です。味にクセがないので、和洋中どの料理にも合いやすいというのもポイントですね。
日本に多く流通している鶏肉は、食肉専用に改良された肉用若鶏で、ブロイラーと呼ばれ、大量生産されています。家庭で主に使われるモモ、胸、ささみの3種類の食品成分を比較していきましょう。
鶏肉の部位別の100gあたりの食品成分
モモ肉 | 胸肉 | ささみ | |
エネルギー(kcal) | 204 | 145 | 105 |
たんぱく質(g) | 16.6 | 21.3 | 23.0 |
脂質(g) | 14.2 | 5.9 | 0.8 |
カリウム(mg) | 290 | 340 | 420 |
リン(mg) | 170 | 200 | 220 |
ビタミンK(μg) | 29 | 23 | 14 |
ナイアシン(mg) | 4.8 | 11.2 | 11.8 |
ビタミンB6(mg) | 0.25 | 0.57 | 0.60 |
パントテン酸(mg) | 0.81 | 1.74 | 3.08 |
出典:日本食品標準成分表を元にいしゃまち編集部が作成
上記の表のモモ肉と胸肉は、皮付きの場合の数値ですが、鶏肉は肉自体には脂質はあまり含まれていません。皮の部分を取れば、カロリーは約半分にまで下げることができますよ。
がん予防にもなる!?鶏肉に含まれる栄養素の働き
レチノール
レチノールはビタミンAの一種で、動物性の食品に多く含まれています。吸収率が70〜90%と高いのが特長です。基本的な働きは、視覚や目の健康を守る働き、皮膚や粘膜を健康に保つ働きなどです。粘膜の乾燥を防いで、細菌の感染から体を守ったり、がんの発生を抑える効果があるといわれています。
たんぱく質
体を健康に保つためにはたんぱく質が欠かせませんが、肉類は重要なたんぱく質源です。牛肉や豚肉には、悪玉コレステロールを増加させる飽和脂肪酸が多く含まれていますが、その2つと比べると少なめです。このような理由から、鶏肉はコレステロールが気になる人や、ダイエット中の人に適しています。
上手な鶏肉の食べ方のポイント

カロリーを気にするなら、鶏肉は皮をはがして食べるのが鉄則。たんぱく質は糖質や脂質のように貯蔵する仕組みがなく、過剰分は尿に排泄されてしまいます。この時、腎臓に負担をかけてしまい、腎機能障害につながる恐れもあるので、食べ過ぎには気を付けましょう。
肉が水っぽいと感じる時は、数時間前に塩をすり込み、キッチンペーパーで包んでおくと、肉が引き締まってコクが出ますよ。ひと手間かけて、美味しく食べましょう。
まとめ
鶏肉は、ダイエットだけではなく、がんの予防や感染予防にも効果が期待できるなど、体に嬉しい食品ですね。ただ、食品はそれぞれ含まれる栄養素が違います。鶏肉だけに偏るよりも、牛肉や豚肉もバランス良く摂っていく方が体には良いです。調理法を工夫して、カロリーダウンをしながらお肉を使った料理を楽しんでみてくださいね。