ダイエットや便秘改善などに大活躍のヨーグルト。最近は温めて食べる「ホットヨーグルト」という新しい食べ方も人気です。ヨーグルトにはたんぱく質やカルシウムが多く含まれており、お腹の調子を整えたり、免疫力を高める効果があると言われています。上手にとり入れて健康増進に役立てましょう。
ヨーグルトってどんな食品?
ヨーグルトは、牛乳を乳酸菌で発酵させて作る発酵乳です。乳酸発酵により、牛乳よりさらに成分の吸収がよく、利用されやすい食品になっています。牛乳の成分を引き継いでいるので、栄養価が高く、カルシウムの吸収率も高いと言われています。
ヨーグルト100gに含まれる食品成分
全脂無糖 | 脱脂加糖 | |
エネルギー(kcal) | 62 | 67 |
タンパク質(g) | 3.6 | 4.3 |
脂質(g) | 3.0 | 0.2 |
カリウム(mg) | 170 | 150 |
リン(mg) | 100 | 100 |
カルシウム(mg) | 120 | 120 |
ビタミンB1(mg) | 0.04 | 0.03 |
ビタミンB2(mg) | 0.14 | 0.15 |
ビタミンB12(μg) | 0.1 | 0.3 |
出典:農林水産省「食品成分データベース」を元にいしゃまち編集部が作成
ヨーグルトは、牛乳の成分が凝縮されているので、タンパク質やカルシウム、ビタミンB2などの栄養素を摂ることができます。牛乳でお腹が痛くなる「乳糖不耐症」の人でも、ヨーグルトは原因となる乳糖が分解されているので、安心して食べることができます。
ヨーグルトはどうして体にいいの?
お腹の調子が良くない時、まずヨーグルトを食べるようにするという人も多いのではないでしょうか?ヨーグルトには整腸作用だけではなく、その他にも嬉しい働きが沢山ありますよ。
乳酸菌
ヨーグルトといえば、やはり乳酸菌ですね。乳酸菌は腸内細菌のバランスを整えて、善玉菌を増やし、腸の働きを整えてくれます。下痢、便秘両方の改善が期待できます。腸内環境を整えることから、免疫力を高めたり、大腸内の発がん物質の減少作用もあると言われています。
カルシウム
乳製品のカルシウムは、吸収が良いカルシウムで、骨や歯、筋肉の強化に役立ちます。不足すると骨や歯がもろくなりやすくなり、イライラや神経過敏などが出やすくなります。
ビタミンB2
ビタミンB2は肌をきれいに保つビタミンです。また、補酵素として糖質と脂質の代謝に関わり、エネルギーを産生する経路で働いています。
ヨーグルトを上手に摂るコツ

熱に気をつける
乳酸菌は高熱に弱いので、温かい料理に使うときは仕上げの時に加えるようにしましょう。ホットヨーグルトを作る時も熱くなりすぎないようにしましょう。
相乗効果で作用アップ
整腸効果を高めるためには、食物繊維が豊富な果物や、野菜サラダなどと組み合わせると良いでしょう。サラダのクリーミードレッシングとして使ってみても良いですね。
まとめ
乳酸菌にはたくさんの種類があり、菌の種類によって得られる効果が違います。菌の名前そのものがヨーグルトの商品名になっていることが多いので、自分に合ったものを見つけてみましょう。
腸は体のとても大事な部分です。腸の環境を整えると、体はたくさんの良い作用を受けることができます。免疫が弱ってすぐ体を壊してしまう人、下痢や便秘が治らない人は特に、毎日のヨーグルトを習慣にすることをオススメします。