赤ちゃんの成長に欠かせない離乳食ですが、初めて育児をするお母さんには戸惑うことも多いかもしれません。「これは食べさせていいの?」と一度は誰でも悩むものです。母乳やミルクから、スムーズに離乳食へ移行できるように、安全な離乳食で赤ちゃんの成長をサポートしてあげましょう。

この記事では、離乳食のNG食材注意したい食材をまとめています。安全な離乳食を赤ちゃんに食べさせてあげられるよう、悩んだままにせず、一度しっかりと確認しておきましょう。

目次

食中毒を起こしやすい食材

  • 魚介類の生もの
  • はちみつ

大人であっても食中毒を起こしやすいものは要注意です。赤ちゃんは免疫機能が整っていないため、刺身などの生ものなどは避けましょう。また、ボツリヌス菌によって食中毒を起こす可能性があるため、はちみつ1歳までは与えてはいけないとされています。ボツリヌス菌は加熱によっても死滅せず、死亡事故も出ているので、要注意です。はちみつは体に良さそうなイメージがある食品ですが、その思い込みが事故に繋がります。

窒息しやすい食材

小さくて丸い食材

  • ナッツ類
  • 豆類
  • ミニトマト

嚙み切りにくいもの

  • もち
  • こんにゃく
  • のり

直径が1〜5cm、一口サイズで吸い込んで食べるようなものは窒息しやすいと言われています。カップタイプのこんにゃくゼリーなども要注意です。また、ご飯やパンのような当たり前に食べるような食品でも、窒息事故は起きていますので、食べやすい大きさや硬さへの配慮が必須となります。食事の際は席を離さず、隣で見守ってあげることも大切です。

アレルギーを起こしやすい食材

アレルギー反応は、体内に食品が入ったときに体が異物と認識し、自分の身体を守るために過敏な反応を起こす反応のことをいいます。日本では、アレルギーを起こしやすい物質として7品目を表示義務とし、20品目を表示推奨としています。赤ちゃんは、食事の経験が少ないことから、食品アレルギーを持っているかというのがわかりませんので、注意する必要があります。

表示義務品目(7品目)

  • 鶏卵
  • 小麦
  • 落花生
  • えび
  • そば
  • かに 

表示推奨品目(20品目)

  • いくら
  • キウイフルーツ
  • くるみ
  • 大豆
  • バナナ
  • やまいも
  • カシューナッツ
  • もも
  • ごま
  • さば
  • さけ
  • いか
  • 鶏肉
  • りんご
  • まつたけ
  • あわび
  • オレンジ
  • 牛肉
  • ゼラチン
  • 豚肉

これらは決して与えてはいけないというわけではありません。初めて食べさせる時は、体調が良い日や病院が空いている日中の時間帯を選び、少しずつ試すなど、十分に注意をしてください。

食品の使用時期目安一覧

各食品の使用時期の目安を一覧表にしました。成長に合わせながら、食べられるものを増やしていきましょう。

5〜6ヶ月 7〜8ヶ月 9〜11ヶ月 1歳〜1歳半
穀類 お粥(ごはん) (◯)
パン
うどん
そば × ×
じゃがいも
もち × × × ×
魚介類 白身魚
青魚 × ×
赤身魚 ×
しらす干し
刺身 × × × ×
肉類 鶏肉 ×
豚肉(赤身) × ×
牛肉(赤身) ×
レバー ×
卵・大豆製品 ×
豆腐
納豆
牛乳・乳製品 牛乳 ×
プレーンヨーグルト
プロセスチーズ × ×
カッテージチーズ
野菜・果物 野菜
きのこ類 × ×
果物
にんにく・生姜 × ×

出典:一般社団法人 中野区医師会 離乳食ブックを参考にいしゃまち編集部が作成

まとめ

食材はそれぞれによって食べさせていい時期が異なります。体に良いと思っていたものが赤ちゃんにとっては危険なものとなる場合がありますので、くれぐれも思い込みには注意しましょう。適切な時期と固さ、大きさなどに十分注意しながら、食べさせてあげてくださいね。