「朝、どうしても早く起きることができない」そう悩む方は意外に多くいるように思います。早起きには様々なメリットがありますが、すぐには習慣化してくれないのも事実です。
今回は、早起きのメリットと早起きするためにすべきことを解説していきます。
早寝早起きをするとどんなメリットがある?
早寝早起きはヒトの生体リズムをベストな状態に保ち、日中の活動におけるパフォーマンスを最大限に発揮するための基盤となります。
心と身体をベストな状態に保つ
ヒトは朝起きて昼に活動し、夜に眠る行動パターンをとる昼行性の動物です。
昼行性の動物として、ヒトの体温やホルモンの働きなどの生体的なリズムは、あらかじめだいたい決まった時刻に行われるようにプログラミングされています。
早寝早起きを行うことで、ホルモン分泌や睡眠・覚醒リズム、体温調節のコントロールなどの働きが本来のリズムで行われ、昼間、脳と身体が最大限の能力を発揮でき、日中を活動的に過ごすことができるのです。
逆に夜更かしをして朝起きるのが遅くなると、身体は疲れやすくなり、頭はぼーっとします。
ホルモン分泌や神経伝達物質の活動を促す
ヒトの成長に必要な成長ホルモンは夜に寝てすぐの、最初の深い眠りの時にたくさん分泌されます。眠りが浅く成長ホルモンが十分に分泌されないと脳や身体の成長へ影響が及びます。
また、細胞を守る働きのあるメラトニンというホルモンは夜暗くなると分泌されます。夜遅くまで明るい中で過ごすとメラトニンの分泌が妨げられてしまいます。
さらに、夜更かしして朝に太陽の光を浴びることができないと、心を穏やかに保つ作用のあるセロトニンの活動も促されなくなります。
早寝早起きの生体リズムが整うことで身体の成長や働きを促すホルモンの分泌・活動が滞りなく作用するのです。
早起きするために実行したいこと
早起きするためには生活リズムを整えることが大切です。生活リズムを整えて早起きするためのポイント8つをくわしくみていきましょう。
1.朝は光を浴び、夜には電気を消す
体内時計のリズムには光が大きく影響しています。
本来、ヒトの体内時計の周期は約25時間のため、1日1時間ずつズレが生じてしまうのですが、そのズレは朝の光によってリセットされています。
よって、朝起きたらカーテンを開けて太陽の光を浴びるようにしましょう。
また、眠るときに部屋が明るいと入眠が妨げられます。電気を消し、暗くして眠りましょう。
2.朝ごはんを食べる
三度の食事は体内時計を保つ上で重要ですし、朝ごはんは身体と脳を働かせるためのエネルギーとなります。1日を元気に過ごすためにしっかりと朝ごはんを食べましょう。
3.日中は活動的に過ごす
昼間に身体を活発に動かすと夜のスムーズな入眠が促されます。
ただし、寝る直前の激しい運動は交感神経の働きが活発になり、かえって眠りが妨げられるので、昼間~夕方に適度な運動を行うようにしましょう。
4.入浴してから早めの夕食を
寝る直前に熱いお風呂に入ると体温が上がって寝つきが悪くなります。寝る2時間前までに入浴、その後に夕食を食べるようにしましょう。
寝る前にお風呂に入る場合は、お湯の温度はぬるめにしましょう。
5.眠る前のカフェイン、アルコールは避ける
寝る前には、覚醒作用があるカフェインの摂取や喫煙は控えましょう。
お酒を飲むと寝つきは良くなるのですが、アルコールは睡眠の後半を妨げ、夜中に目覚めてしまうことが増えます。
6.夜更かしを避ける
眠る時間を決めて布団に入るようにし、夜更かしは避けましょう。夜更かしをすると朝起きる時間が遅くなり、体内時計のリズムが乱れてしまいます。
まとめ
早寝早起きをすることは、日中に身体と脳、心の働きをベストに保ち、自分の持っている最大限の能力を発揮するために大切です。夜更かしは避けて、決まった時間に寝て起きるリズムをつけましょう。