赤ちゃんはすぐに鼻水がでます。鼻水がでると、鼻がつまり、母乳やミルクが飲みづらくなったり、呼吸がしづらく苦しそうになったりします。そのような様子を見ると、親としては心配になります。赤ちゃんはどうして鼻水が出やすいのでしょうか? 鼻水が出る原因にはどのようなものがあるのでしょうか? ここでは鼻水、鼻づまりの原因について述べていきます。

目次

鼻の役割について

鼻は空気の通り道です。鼻にはいくつもの役割があります。吸った空気は鼻を通る間に適度に加湿・加温されます。吸い込んだ空気にはほこりやウイルスなども含まれているため、鼻はそれらを除去する働きもします。また、臭いを感じる細胞があり、臭いを嗅ぎ分ける働きをします。鼻水が多く、鼻がつまってしまうと、これらの役割を果たせないことになります。

赤ちゃんの鼻について

一目瞭然ですが、赤ちゃんの鼻は小さくて低いです。このため、鼻腔と呼ばれる鼻の穴から喉の奥までの空間も狭いです。大きくなっていくについて、鼻の大きさも高さも変わり、鼻腔も広くなっていきます。

また、赤ちゃんは主に鼻で呼吸をしています。さらに、赤ちゃんは仰向けになっていることが多いことも、鼻づまりの原因の一つです。

鼻水の原因は?

ティッシュボックス

上記の通り、鼻では、鼻の粘膜から分泌される粘液によって吸い込んだ空気を加湿・加温しています。また、鼻水を出すことでほこりやウイルスを除去しています。鼻水は、大人の場合では普段から1日1リットル以上分泌されています。子供や赤ちゃんでも同じように、毎日多くの鼻水が分泌されています。

また、赤ちゃんの鼻は大人よりも敏感です。温度差(外と室内/部屋と部屋)や、大人では反応しないような小さなほこりにも反応して、鼻水の量が増えます。

無色透明の鼻水

発熱やがなく、水っぽい鼻水のみの場合には、温度差による鼻水の可能性があります。機嫌がいいか、他に症状がないか観察します。

同じように、ほこりなどに反応して鼻水が出るアレルギー的な要素の場合にも、水っぽい鼻水のことが多いです。

また、風邪の初期症状も無色透明の鼻水のみで、後に発熱や咳が続くことがあります。

黄色の鼻水

黄色や緑がかった色など色のついている鼻水の場合、ウイルスや細菌に感染している可能性があります。ウイルスや細菌に感染した場合には、身体にある白血球が反応して、これらの異物を除去しようと働きます。白血球が働いている鼻水は黄色や緑色になり、ドロっとしています。このような鼻水は透明の鼻水と比べて、鼻づまりの原因になりやすいです。

この時は鼻水だけであれば問題ありませんが、「発熱や咳がないか」「水分は取れているか」「機嫌は悪くないか」「夜は眠れているか」などに注意しましょう。鼻づまりが起こると、水分が摂りづらくなったり、寝づらくなったりするので注意が必要です。

原因の見分け方はある?

原因の見分け方としては、鼻水の色と、鼻水以外の症状があるかないかで見分けます。上記のように、「鼻水に色がついているかいないか」「鼻水以外の症状があるかないか」で、大きく分けられます。温度差やほこりなどに対する症状が原因であるのか、ウイルスや細菌の感染症が原因であるのかということの見当をつけることができるのです。

さいごに

赤ちゃんは様々な原因で鼻水が出やすく、赤ちゃんの鼻の特徴により鼻づまりになりやすいです。鼻水の色や性状をみるだけでなく、他の症状についても注意して観察しましょう。