乳がんは女性の罹患率・死亡率ともに非常に高い病気のひとつです。検診に行った方が良いとはわかっていても、なかなか重い腰が上がらないという方も多いのではないでしょうか。今回は乳がん検診の検査方法と、具体的にどのぐらいの費用がかかるのかについてお伝えします。
乳がんの原因や症状については、 「乳がんの3つの原因と3つの初期症状とは!?」をご覧ください。

目次

乳がんの検査方法とは!?

以下の4つが、乳がんの代表的な検査方法です。

1.視触診

まずは視診・触診です。目視で乳房の引き攣れやくぼみが無いかを確認し、その後直接手でしこりがないか・リンパは腫れていないか・乳頭から血性の分泌物が出ないかを診察します。

2.マンモグラフィ検査

乳がんの検査として最初に行う検査(スクリーニング)で、乳房専用のX線検査装置です。乳房を2枚の板で挟んで平たくし、X線を照射することでしこりになる前の小さな乳がんを発見します。画像では、乳がんは白く写し出されます。

マンモグラフィ検査は、乳がんの早期発見に有効です。

3.超音波検査

高い周波数の音波を出すことによって、乳房内部の様子を白黒の画像として描出する検査です。

30歳より前の女性は乳腺が発達しており、マンモグラフィでは乳房全体が白く写し出されるため乳がんかどうかの鑑別ができません。このため、30代より前の女性は超音波エコーによる検査が主流となります。ただし、どちらの検査が適しているかには個人差もありますので、医師と相談しながら決めると良いでしょう。

4.CT・MRI検査

CTはX線を、MRIは磁場を用いて検査する装置です。CTもMRIもそれぞれ、画像上で人体を輪切りにして検査をする装置で、乳がんなどの腫瘍の広がりや正確な位置を把握するために行われます。

乳がんの検査にかかるお金って、いくら?

では、実際に乳がん検診にかかる費用はいくらくらいなのでしょうか?

乳がん検診費用は、マンモグラフィや超音波エコーの検査の実施の有無、個人検診、自治体検診によってそれぞれ金額が違います。

40歳未満の女性の場合、自治体による市区町村の検診での費用負担をほとんどしてくれないため、全額自己負担になる可能性が高いです。自分または夫の勤務する企業の健康保険組合の制度に従って受診が可能ですが、その場合も一部あるいは全額自己負担になる可能性があります。

一方、40歳以上の女性は自治体による市区町村の検診が2年に1度実施されているので、それを利用することで0円~3,000円前後と比較的安い値段で検診を受けることができます。

全額自己負担の場合、マンモグラフィ単独では5,000円前後・超音波エコー単独では3,500円前後・両方行った場合は10,000円前後です。これに加え診察代等もかかってくるので、全体で15,000円~20,000で行うことができます。

いずれの場合も、自治体や各医療機関に問い合わせてみると確実ですね。

乳がん検診は痛い?

ハート

乳がん検診で行われるマンモグラフィ検査について、「痛みを感じるのでは」と不安に思っている方もいるのではないでしょうか。

マンモグラフィは前述した通り2枚の板で乳房が潰れるくらいまで平たくし、検査を行います。このため、場合によっては強い痛みを感じることがあります。

特に月経前になると乳房が張るために、より強い痛みを感じることがあります。検査の際には月経前を避けて行くと良いでしょう。それでも不安な場合は、超音波エコーの検査を希望してみてください。

まとめ

症状がないとなかなか検診に行こうという気持ちにならない人も多いかと思います。しかし、検診を受けることで早期発見に繋がり治療も早い段階で始めることができます。

まずは検診を受けてみようと思った方は、ぜひレディースドックを予約してみてください(人間ドックのここカラダのページが開きます)。定期的に乳がん検診を受け、早期発見・予防に役立てましょう。