数あるダイエット法の中でも、特に人気の高い糖質制限ダイエット。主食のごはんやパン、麺類を食べず、おかずを中心とした食事をするだけで痩せられるというものです。誰にでもできる手軽な方法なので、取り組んだことがあるという方も多いのではないでしょうか。しかし、主食となる食品以外にも、意外と多く糖質が含まれている食品があります。糖質を制限しているつもりでも、実はできていなかった、という事態が起こらないよう、糖質を多く含む食品をしっかりとチェックしておきましょう。
また、糖質制限に関しては、専門家の間でも意見が分かれており、胸を張ってオススメできるというものではありません。糖質制限のメリットとデメリットも併せて解説していきます。
糖質の多い食品
糖質は摂りすぎると、脂肪に変換されてエネルギー貯蔵物質として溜め込まれます。糖質を多く含む食品は、次の通りです。
| 食品名 | 1食あたりの量 | 糖質量 | エネルギー | 
| スパゲッティ(乾) | 100g | 71.2g | 379kcal | 
| うどん(茹で) | 250g | 52.0g | 263kcal | 
| ご飯 | 160g | 58.9g | 269kcal | 
| クロワッサン | 40g | 16.9g | 179kcal | 
| 食パン | 60g | 26.6g | 158kcal | 
| バナナ | 90g | 19.3g | 77kcal | 
| かぼちゃ | 100g | 17.1g | 91kcal | 
| じゃがいも | 75g | 12.2g | 57kcal | 
| とうもろこし | 50g | 7.8g | 49kcal | 
| 玉ねぎ | 50g | 3.6g | 18kcal | 
| ちくわ | 50g | 6.6g | 61kcal | 
出典:新星出版社「栄養の教科書」、実教出版「オールガイド食品成分表」を元にいしゃまち編集部が作成
主食となる食品や芋類は糖質を多く含みます。砂糖や果物も糖質源となるので、甘いものは基本的にはNGと考えましょう。また、かぼちゃやとうもろこし、玉ねぎなど、野菜として使われる食品も、糖質を多く含むものがあります。根菜類やホクホクした食感の食べ物は、糖質が多めの場合が多いと考えてください。人参にも糖質が多く含まれてはいますが、一度に使う量が少ないので、摂りすぎなければオーバーにはなりません。また、練り物や揚げ物の衣には、パン粉や小麦粉が使われており、見落としがちなので気を付けましょう。
糖質が少ない食品
糖質が少ない食品としては、葉物野菜や海藻類、きのこ類などの、低カロリーで食物繊維を多く含む食品や、肉・魚・卵などのたんぱく質源となる食品があります。糖質制限ダイエットでは、このような食品を中心として、ダイエットを行う形が一般的です。しかし、糖質を制限しすぎると、さまざまな健康障害が現れる可能性がありますので、1日50g、1食20g程度の糖質の摂取を勧める場合もあります。
糖質制限を行うメリットとデメリット
メリット
- 生活習慣病・メタボリックシンドロームの改善
 - 短期間で体重が落ちる
 - 脂肪肝が改善する
 
デメリット
- 血糖値の低下
 - 肝・腎機能の悪化
 - 筋肉量の減少
 - 脳の機能が低下しやすい(眠気・ボーっとする)
 - 疲労感
 - リバウンドしやすい
 
極端な糖質制限は、持病を悪化させる可能性もあるので、健康な状態の人が適度に行うというのが前提です。病気の治療中の人は、必ず医療機関で正しい指示を受けるようにしてください。
まとめ
糖質制限は、ダイエットや生活習慣病の改善などに役立つ場合がある一方で、正しく行わなければさまざまな病気の原因となることもあります。デメリットをしっかりと把握し、体調をよく観察しながら、正しい糖質制限を行いましょう。