ダイエットには「運動と食事」と言われます。
食事がダイエットに効果的と言われるのは、食べる量の問題もあります。
しかし一方で、食べるものの内容によって、太りやすさは異なるのでしょうか。
身体のために食べなくてもよいもの、健康のために多少は食べたほうがよいものなどはあるのでしょうか?
太りやすい食べ物とは
まず、太りやすい食べ物はどのようなものか考えてみましょう。
- エネルギーが高いもの
- 食べ始めたら手が止まらなくなるもの
の2つの条件が当てはまると思います。
そして、この2つの条件を栄養素に当てはめると、
- 少量でもエネルギーの高い「脂肪の多い食べ物」
- 一度にたくさんの量を食べてしまいやすい「炭水化物(糖質)の多い食べ物」
が挙げられます。
この2つの栄養素が多い食べ物を考えればよいのです。
- 洋菓子類
- 清涼飲料水
- 揚げ物
- 菓子パン
- ポテトチップス
- ハンバーガー類
- 果物類
- パン
- 芋
- おにぎり
などが挙げられるでしょうか。
食べたほうが良いもの、食べなくて良いもの
ただし、これらのうち、少しは食べなければいけないものがあります。
その見分け方は、「脂肪や炭水化物以外の栄養素がどのくらい含まれているか」がポイントです。
上記のうち、洋菓子類、清涼飲料水、菓子パン、ポテトチップス、ハンバーガーなどは「エンプティカロリー」と呼ばれ、脂肪や炭水化物以外の栄養素があまり多くありません。
これらの食品は、そうです。食べなくても問題ない食品です。
身体の面から考えると、出張先でハンバーガーショップ以外の店が見当たらないが、どうしても空腹でたまらないというような切羽詰ったシチュエーション以外では、できれば食べるのを避けたい食べ物だと言ってもよいでしょう。
ただし、これらの食べ物は概して「美味しい」と感じるものが多いようです。精神面の安定のために、ほんの少量、または、年に数回、自分へのご褒美として食べるのはよいかもしれません。
揚げ物は揚げている食材や油の鮮度などにもよりますが、ときどきであればOK。エネルギー量が高いからと言って、過度に避けてしまうと、肌荒れの原因になります。
果物類は、糖質を多く含んでいるため甘いのですが、ビタミンや食物繊維などを豊富に含んでいるため、これもやはり過度に避けることは控えたい食品。むしろ、1日1回は片手のひら1杯程度の量を食べたいところです。
パン、芋、おにぎりについては、炭水化物の宝庫。太ると考えられがちですが、食物繊維やビタミンも多いので、炭水化物を摂るなら、これらの食材が◎。
何しろ、パンとおにぎり(米飯)は、主食と呼ばれる食材です。「主」ですから、まったく食べないという選択肢はNGです。
ダイエット中の人におすすめの食材

それでは、太りたくない人が積極的に食べたい食材は何かというと、やはり「野菜類」。きのこ類、海藻類もOKです。
これらの食材は先の「太りやすい食材」の条件と真逆の性質を持っています。
すなわち、
- たくさん食べてもエネルギー量が低い
- 一度にたくさんの量を食べることが意外と難しい
と言えます。
例えば、キャベツの大盛サラダを丼いっぱいいただきます!という人も時にはいらっしゃいますが、キャベツの葉は外側の葉でも60g程度。仮に2枚食べたとしても、120g。28キロカロリー。このくらいは食品の個体差などで簡単に揺れてしまう範囲ですので、まったく気にする必要にないエネルギー量です。
ただし、サラダの場合は、ドレッシングのエネルギーも注意したほうがよさそうです。味付けに気をつけて下さいね。
このように、太りやすい食べ物・太りにくい食べ物。太りやすい食べ物であっても、身体のために少しは食べたほうがよいもの・精神的な安心を求めるのでなければ、身体のために食べる必要のないものなどさまざまな食べ物があります。
上手に組み合わせて、心身ともに健康的な食生活を送りたいものです。