つらい風邪のときは、栄養のあるものを食べて、しっかり体を休めるのが一番です。体がだるくつい簡単に食事を済ませてしまいがちですが、風邪のときこそしっかりと食事をして栄養を摂る必要があります。
風邪を引いたときであっても「これを食べなければいけない」というものはありません。アルコールや刺激物は避けた方が良いですが、それ以外は基本的に何を食べても問題はありません。そんな中でも知っておきたい、風邪のときの食事のポイントを説明します。
身体を温める食事がおすすめ!
冷たいものを避けた方が良い理由
風邪で熱が出ているときはつい冷たいものを食べて体を冷やしたくなりますが、実はこれを避けた方が良い場合があります。もともと胃や腸があまり強くない人の場合、アイスクリームなどの冷たいものが入ると下痢をしやすくなることがあるのです。
風邪のときは基本的に体を温めることが大切です。お腹の弱い人は、むやみに冷たいものばかり食べることは避けた方が良いでしょう。
体を温めるオススメ料理
生姜を使ったスープやトロミのついた料理は体を温める効果があります。
うどんや雑炊などは柔らかく、消化にも良いので風邪のときにはオススメの料理です。
ビタミンを摂ろう

風邪を引いているとき、身体の抵抗力を高めるためにビタミンCを摂取すると良いと考えられています。
しかしビタミンCは水溶性ビタミンのため、調理中に損失してしまう可能性が高いです。野菜は茹でたり蒸したりするよりも、炒めたり焼いたりする調理法の方が、損失が少なく済むといいます。また、果物はヘタを取ったり切ってから洗ったりすると、その部分からビタミンCが流出してしまいます。できるだけ丸ごと洗ってから切るように気を付けましょう。
ビタミンCの多く含まれている野菜
- ピーマン
- ブロッコリー
- カリフラワー
- さやえんどう
- キャベツ
- ミニトマト
ビタミンCの多く含まれている果物
- 柿
- キウイフルーツ
- いちご
- はっさく
- グレープフルーツ
脱水に気を付けよう

水分補給が必要な理由
熱があるときは汗をかくので脱水になりやすくなります。
また、胃腸が弱って下痢や嘔吐が見られる場合は特に脱水に気をつけなくてはなりません。
大人の体の中の水分の割合は60%で、1%でも不足すると喉の渇きを感じるようになります。水分の摂取は喉の炎症を抑える効果もあるので、喉が渇いたなと感じたらすぐに水分を補給しましょう。
水の飲みすぎはかえって脱水になる!?
体の中の浸透圧はナトリウムとカリウムというミネラルによって調整されています。
水だけを飲んでいるとミネラルバランスが崩れ、そのバランスを調整するためにかえって脱水を起こしてしまう場合があります。ですので、風邪をひいたときはミネラルも同時にとることが必要です。
イオン飲料は水分とミネラルがバランス良く含まれており、水分が吸収されやすいようになっています。嘔吐や下痢は汗をかいているときよりもミネラルの失われる量が多く、特にこのような飲料でミネラルを補うことが重要です。
まとめ
どんなに健康な人でもバランスの整った食事というものは大切ですが、風邪で体調が優れない時にこそ気をつけなくてはいけません。風邪を引いた時にはバランスの整った食事を基本とし、更に上記のポイントを意識してみてください。つらい風邪を長引かせないためにも、食事をしっかりと摂り、無理せず体を休めることが回復への近道となります。