食費節約のため、健康のためなどお弁当作りの理由は人それぞれです。確かに市販のお弁当や外食はカロリーが高くなりがちで、添加物など衛生面で気になることもありますよね。ですが、暑くなる季節だと食中毒についての心配も出てきます。ここでは、お弁当を腐らせないために効果的なポイントを紹介します。

目次

清潔第一!爪は短く手洗いをこまめに

食の安全を守るために、清潔であるということは最も大事なことです。そのなかでも特に気をつけてほしいのが手洗い。食事を作る前はもちろん、トイレに行ったあと、髪や肌を触ったあと、肉や魚などの生ものを触ったあとなど作業が変わるときは必ず手を洗うようにしましょう。

食中毒は人の手を介して移ることもあります。汚染されている手で食品を触ると感染を広げる可能性があるので注意しましょう。また、最近はネットでレシピを見ることも増えています。スマホの画面は雑菌がたくさん付着していますので、触ったあとにはそのまま調理しないようにしてください。

また、爪は短く切っておくというのも基本です。爪が長いと手を洗っても全ての汚れを落としきれません。爪は短く、さらに石鹸をつけてブラシでこするとより良いでしょう。できれば指輪などのアクセサリーも外しておくことをおすすめします。

パッキンは雑菌の温床?お弁当箱は分解して乾燥を

お弁当箱はほぼ毎日使う物ですので、状況によっては洗ったあとの水がまだ残っている可能性があります。お弁当箱を洗ったら伏せて乾燥させるか、きれいな布巾でしっかりと水気を拭き取りましょう。

また、ゴムの部分のパッキンは使ったあとに放置してしまうとすぐにカビが生えてしまいます。たとえおかずの汁がこぼれていなくても、蒸気によって小さな隙間に水分が閉じ込められてしまうのです。

パッキンの部分は取り外せるので、洗うときは毎回パッキンを外してお弁当箱と一緒に洗いましょう。再度取り付ける際も、パッキンとお弁当箱どちらも乾燥していることを確認してから付けるようにしてください。

基本は温めてから冷ます!お弁当作りのポイント

1.冷凍食品は表示を確認

最近では温めなくても良い冷凍食品が増えてきています。保冷剤の代わりにも使えるので便利ですが、必ずしも全てがそのまま食べられるわけではありません。自然解凍OKなのか、表示を必ず確認しましょう。

2.肉や魚は中心までしっかり加熱

肉や魚に火が十分に通っていないと食中毒のリスクが高まります。食中毒予防のためには、中心が75度の状態で1分以上の加熱が目安とされています。毎回切って中を確認することは難しいので、中心温度計を一つ持っておくと便利ですよ。

3.煮物や和え物は水分を切ってから

水分は細菌を繁殖させる原因となります。お弁当のおかずに入れるときは水気を切って、具材だけを入れるようにしましょう。野菜や果物はキッチンペーパーなどで表面を拭いてから入れるとよいですね。また、温かいごはんにすぐ蓋をしてしまうと、蒸気が水滴となって溜まってしまいます。できればごはんも冷ましてから蓋をすると安心です。

まとめ

その他にも、移動のときは保冷剤を使用したり、涼しい場所で保管したりする心がけも必要です。食べるときに嫌な匂いがしたり、見た目や味に異変を感じたりしたときは捨てる勇気を持ちましょう。暑い季節は特に衛生管理に気をつけて、安全で美味しいお弁当作りをしてくださいね。