頬の高いところに茶色いシミがある、最近増えてきたような気がする…そばかすと呼ばれる顔の斑点は、女性にとって悩みの原因となることがあります。そばかすとは、一体どんなものなのでしょうか。ほくろやシミとの違いは?今回はそばかすについてご紹介します。

目次

皮膚はどんな構造をしている?

皮膚は、表面から表皮、真皮、皮下組織の3層からできています。

下の図は、クリックまたはタップで拡大してご覧ください。

お肌のしくみ_図解

メラニンって何のこと?

メラニンは、紫外線から肌細胞のDNAを守るために作られます。黒色は紫外線を吸収する働きがあるので、メラニン色素の黒色が紫外線による肌のダメージを防ぐのです。夜寝ている間に新陳代謝が行われると、作られたメラニンは肌のターンオーバーによって表皮の角質層へ向かい、古い角質と一緒に剥がれ落ちます。

そばかすはどんなもの?

正式には、「雀卵斑(じゃくらんはん)」といい、通称でそばかすと呼ばれます。そばかすは、鼻を中心として左右の頬に淡い褐色や黒褐色の斑点ができます。形は三角形や四角形をしています。紫外線を浴びると濃くなることがあり、年を重ねると薄くなっていくことがあります。

そばかすはどうやってできる?

日差し-写真

遺伝

そばかすができる原因は、まだ解明されていませんが、主に遺伝によってできると考えられています。幼児期から顔の頬に現れて、思春期に特に目立つようになり、その後は薄れていきます。日本人や欧米人の中でも、色白の人にできることが多いようです。

紫外線

紫外線を浴びるとそばかすが濃くなる理由は、メラニン色素が関係しています。

紫外線を浴びたときに、皮膚は身体を守ろうとしてメラニン生成が活発になり、通常は寝ている間に元に戻ります。しかし、メラニンがリセットされずに作られ続けたり、皮膚のターンオーバーで排出されなかったりすると、メラニンが1か所に集まって溜まり、そばかすの色が濃くなる原因につながるのです。1か所に集中したメラニンが肌全体に散らばると、肌のくすみが発生します。

ほくろとは何が違う?

ほくろは、「色素性母斑」、「母斑細胞母斑」と医学的に呼ばれています。良性のほくろ細胞(母斑細胞)が集まってできています。メラニン色素があるため、褐色、茶色や黒色をしています。生まれつきのものと成長途中で現れるものとがあります。

シミとは何が違う?

シミと呼ばれるものは、一般的には「老人性色素斑」です。茶褐色や濃い茶色で、境界線がはっきりとしています。紫外線を長期間浴びることによって、メラニンを作る酵素が活性化してシミができます。また、肌の摩擦、代謝の低下などが原因となって発生することもあります。

まとめ

皮膚は、表皮、真皮、皮下組織の三層からできており、表皮にはメラニンを作るメラノサイトがあります。そばかすは、鼻を中心とした頬にできる褐色や黒褐色の斑点です。発生する原因は、遺伝と紫外線が考えられています。