ニキビの原因と予防法は?どんな種類があるの?

顔にぶつぶつができた、赤く腫れて炎症を起こしている。ニキビは思春期だけでなく、大人になってからもできて悩みのタネとなります。

特に顔は第一印象を決める大切なパーツなので、ニキビはなるべく予防したいもの。ニキビはなぜ発症するのでしょうか。今回は、予防方法や種類などを、医師・山田 美奈先生による監修記事で解説します。

肌の役割は?

肌はそもそも何をするためにあるのでしょうか。

まずは肌の機能について説明します。

<バリア機能>

汚れ、ウィルスや紫外線から肌を守ります。

肌は外気と身体の境目です。身体の中に刺激や外敵が入らないようにブロックします。

<新陳代謝機能>

肌に不要なものを排除します。

古い角質を落として、細胞を生れ変わらせ、分泌と吸収がスムーズにいくように促します。

<体温調節機能>

気温に影響されないで一定の体温を保ちます。

汗を出したり、筋肉を収縮したりすることで体温をコントロールします。

<センサー機能>

温度や痛みを感じて脳に伝えます。

皮膚の中の神経細胞が感覚をキャッチして、危険から身を守ったり、リラックスをしたりして、身体を健やかに保ちます。

健康な肌はどういうもの?

肌が健やかな状態であれば、トラブルを寄せ付けません。

  • 水分と油分のバランスが良い
  • 栄養が行き届いている
  • キメが整っている
  • 弾力がある
  • ターンオーバーが正常である

この5つの状態が保てれば、肌は健康で悩みのないものとなります。

しかし、5つのうちの何かが損なわれると肌が敏感になり、少しの刺激でも肌トラブルが起きやすくなります。

ニキビの原因は?

ニキビの原因となるのは、皮脂の分泌亢進毛包の閉塞、それにニキビ菌の増殖と炎症です。

毛穴の出口の角質が厚くなると、出て行くはずの皮脂が詰まり、ニキビ菌(アクネ桿菌)と呼ばれるものが増えてニキビになります。

ニキビ菌は肌にいる常在菌で、毛穴の出口が塞がれることによってニキビを引き起こします。

年代によってニキビに違いはある?

女子高生

思春期のニキビは性ホルモンが活発になってできるものなので、大人のニキビとは原因が異なります。

<思春期のニキビ>

思春期はもともと皮脂の分泌が盛んなのでニキビができやすい時期です。加えて、この時期に急激に増える性ホルモンが原因で生じることもあります。

特に皮脂の分泌が盛んなおでこや髪の生え際にニキビがでるようになります。

<20代以降のニキビ>

ストレス、食生活の乱れなど様々なものが原因でニキビができます。

ストレスから男性ホルモンが多くなると、あごの周りの皮脂の分泌が増加して、あごから首にかけてニキビがでるようになります。

ニキビの種類は?

ニキビには、実は何種類かあるというのをご存知でしたか?自分のニキビの状態を知ることが、改善への第一歩なのです。

<白ニキビ、黒ニキビ>

ニキビの初期段階です。

角質が溜まって毛穴がふさがり、皮脂が毛穴の中に詰まると、肌の表面がブツブツして、白ニキビとなります。

白ニキビにうぶ毛や汚れが混ざると、皮脂が酸化して黒ニキビになります。

<赤ニキビ>

毛穴の中で増えたニキビ菌が炎症を起こすと、赤ニキビになり痛みを伴います。

毛穴に白血球が集まって、ニキビ菌と闘っています。

<黄ニキビ>

ニキビ菌と闘った白血球が、黄色いうみのようになって肌に残ったものが、黄ニキビです。

炎症の強い黄ニキビは毛穴を壊して、へこんだクレーター状のニキビ跡を残します。

身体にできるニキビの原因は?

身体のニキビは、常在菌のカビや、汗や乾燥など、肌の外的要因によって引き起こされることもあります。

背中のニキビについては、以前の記事「油断大敵!!背中ニキビ ~冬こそ背中美人になろう」をご覧ください。

身体の調子がニキビと関係している?

チョコレート

ストレスや睡眠不足がニキビの原因になるという話を聞いたことがある方は多いと思います。実際に、身体の調子が悪いとニキビが発生しやすくなるのです。

<老廃物がたまる>

老廃物が上手に排出されないとニキビの原因となります。

便秘が続くと腸内環境が悪化し、腸内に有害物質がたまり、血液に溶け込んで全身を巡ります。それが毛穴の詰まりを刺激して、ニキビができやすくなります。

また、新陳代謝が衰える活性酸素が増えることなどもニキビの原因となります。

<血行が滞る>

血行が滞ると皮膚細胞まで栄養が行き渡らず、肌荒れの原因となります。

また、新陳代謝の機能も落ちて肌のターンオーバーも正常に働かず、毛穴が詰まりやすくなります。

<ストレスがたまる>

ストレスを受けると、男性ホルモンが活発になります。

男性ホルモンのアンドロゲンが皮脂の分泌を促し、皮脂量が増えてニキビの原因を作ります。

<間違ったお手入れをしている>

皮膚が乾燥していたり、洗顔で皮脂を取り過ぎたりすると、身体が過剰に皮脂を分泌させたり、未熟な角質細胞で毛穴が塞がれたりして、ニキビができやすくなります。

必要以上に皮脂を分泌するとニキビを誘発します。

反対に洗顔料などの油分が肌に残っていると酸化して毛穴がつまり、ニキビの原因となります。

<食生活が乱れている>

カフェイン、香辛料などの刺激物や、砂糖、チョコレートなどの甘いものは、皮脂分泌を活発にさせます。

ビタミンB2、B6は脂質の代謝を促して皮脂の分泌をコントロールする働きがあるので、不足すると皮脂が過剰に分泌されます。

ニキビを予防するには?

髪をアップにする女性

ニキビができないように日々のケアで予防をしましょう。

<洗顔を見直す>

1日に2回洗顔をして、ニキビの原因となる皮脂が詰まらないようにしましょう。

化粧落としの油分は、すぐに酸化して皮膚内に残り毛穴がつまる原因となります。メイク落としには、クレンジング剤の油分が肌に残りにくいジェルやミルクタイプのクレンジングを使い、顔を洗うときにはニキビ肌用の洗浄剤を使えば、毛穴に油分が残りにくくなります。

<顔を触らない>

ニキビができている部分は、皮脂がつまって炎症が起きているところです。

敏感になって雑菌が入りやすいので、なるべく触らないようにしましょう。髪も当たらないように、結ぶなどして工夫しましょう。

<ニキビの状態別にお手入れを見直す>

①白ニキビ

毛穴が詰まらないようにしましょう。

ピーリング効果のある洗顔料は、角質を優しく取り除いてくれるので、毛穴の詰まりを改善し風通しをよくしてくれます。

②黒ニキビ

白ニキビと同じように、肌を清潔に保ちましょう。

皮脂の酸化を防ぐために、抗酸化作用のあるビタミンC入りの化粧品を使うと効果的です。ビタミンCは皮脂の分泌を抑えて毛穴を引き締めてくれます。

③赤ニキビ

肌が炎症を起こしているので、刺激を抑えてニキビを悪化させないようにしましょう。

できれば、厚塗りのメイクは控えるのがおすすめです。コントロールカラーを上手に用いて、パウダーファンデーションで仕上げましょう。

④黄ニキビ

赤ニキビと同じく刺激を抑えるようにしましょう。

膿が出たら、ニキビ跡を残さないようにするために、美白ケアをしましょう。古くからビタミンC誘導体は美白ケアに使われて、安全性も高いと言われています。

<身体を温める>

老廃物の回収と排泄を上手に行うために、身体を温めて血行を促すようにしましょう。

余分な水分がたまると、身体が冷えて血行が悪くなります。入浴や運動などで汗をかいて余分な水分を出すように意識しましょう。腹巻きも身体を温めるには効果的です。

<ストレスをためない>

ストレスがたまると身体の新陳代謝が弱まり、老廃物がたまります。

ストレスの多い生活はニキビを悪化させます。ストレス解消のために、睡眠を十分に取り、運動をするようにしましょう。

<食生活を見直す>

ニキビの予防のために、脂質の代謝を促し、体内にたまっている余分な水分や老廃物の排出を促す食生活を目指しましょう。

①脂質の代謝を促す食材

  • ビタミンB2:レバー、うなぎ、納豆、卵に多く含まれます。
  • ビタミンB6:レバー、まぐろ、かつおに多く含まれます。

②老廃物を排出する食材

  • しょうが:胃腸の活性化と発汗を促します。
  • ねぎ、にんにく:心臓の力を強くして代謝を上げます。発汗、利尿作用もあります。
  • 黒豆:脂肪の吸収を抑え、余分な水分を出す作用があります。
  • 小豆:強力な利尿作用と脂肪やコレステロールを低下させる働きがあります。
  • プルーン:腸の働きを活性化して、便秘を防ぎます。

まとめ

角質が溜まる、皮脂が過剰に分泌される、ニキビ菌がいる、と3つそろうとニキビができ、食生活、ストレスや間違ったお手入れなどによって悪化します。ニキビ予防には、肌の内側と外側からのケアをすることが肝心です。日ごろの生活を見直してニキビができにくい身体を作りましょう。

 

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参考文献

高瀬聡子,細川モモ,(2014),いちばんわかるスキンケアの教科書 健康な肌のための新常識,講談社,pp17-20,157

石原新菜,(2014),美人は食事でできている,株式会社宝島社,pp,67,68,92-94

澤村栄美子,(2013),女医が教える!目からウロコの家庭の皮膚医学,株式会社文芸社,pp138,142

参照リンク

皮膚科Q&A にきび|公益社団法人日本皮膚科学会

日本皮膚科学会ガイドライン|尋常性痤瘡治療ガイドライン

ニキビ跡を残さないための治療法は?跡が残ってしまったらどうする?