夏になるとかかりやすくなる外耳炎。耳の中がおかしいな、と思ったらまずはどうしたらいいのでしょうか?これぐらい大丈夫と自己判断して放置したり、まちがった対処をすると症状がひどくなることもあります。そうなる前に治療をすることが大切です。外耳炎の治療にはどのような方法があるのでしょう。

外耳炎の症状や原因については「夏は特に注意!耳の中が痛かゆい原因、外耳炎の症状6つ」にまとめています。どうぞご参照ください。

目次

外耳炎を疑ったら…自然治癒はする?

耳の中のかゆみや痛みなど外耳炎を疑う症状がある場合は、耳の中を触らないようにすることが第一です。細菌感染を予防するためにもプールや海水浴は控えましょう。軽度の外耳炎であれば、1~2日で自然に治ることもあります。また外耳炎に効果のある市販薬もありますので、薬局で相談してみてもいいでしょう。しかし、3日以上たっても症状に変化がみられない、もしくは悪化していると感じたらすぐに耳鼻科を受診することが大切です

外耳炎の治療法

子どものドクター-写真

耳鼻科での治療

耳鼻科ではまず耳の中にたまった耳垢や分泌物を取り除き、耳の中をきれいにしてから消毒を行います。膿がたまっている場合は切開して膿を出すこともあります。そうしてから外耳炎の種類や症状に合った治療をしていきます。耳の中の治療は不安に思いますが、じっとしていれば痛みを感じることはほとんどなく心配はいりません

細菌感染では抗生剤やステロイド剤の点耳薬や軟膏を使い、真菌感染では抗真菌薬を使います。かゆみや痛みが強いときは、それぞれの症状をおさえる内服薬を処方されるでしょう。

医師の説明をしっかり聞き、用法を守って使用することが大切です。

市販薬

外耳炎の治療は耳鼻科でしてもらうことがもっとも望ましい方法です。しかし病院に行けないなどの場合、応急処置として市販薬を使うこともひとつの方法です。その場合は自己判断しないで薬剤師に相談しましょう

市販薬には点耳薬、軟膏、飲み薬があります。

外耳炎にならないように注意することとは?

綿棒-写真

外耳道は皮膚が湿っていたり、耳垢がふやけると細菌感染をおこしやすい環境になります。プールや海水浴、お風呂のあとは耳のなかの水分をそっとふき取りましょう。皮膚をこするのではなく、水分を吸収させるようにふき取ることがコツです。

耳掃除はやりすぎないよう注意が必要です。耳掃除については不要だという耳鼻科医もいます。

まとめ

耳の治療に不安を感じる人は多くいます。とくに小さい子どもは大きな不安を抱いています。しかし病院に行くのを先延ばしにすることで症状が悪化してしまい、治療期間が長くかかってしまうことも多々あります。耳の中に異常を感じたら、早めの治療をおすすめします。また、日ごろから外耳炎にならないように気をつけて生活していきましょう。