皆さんはのどが痛くなった時などに、うがい薬を使うことが多いと思います。

最近ではうがい薬も色々な種類が売られているため、何を基準にして選べばいいか悩まれる方も多いでしょう。

良くわからないから有名なイソジンや明治うがい薬(両方とも成分はポピドンヨード)にすればよいか…と買ってしまうこともあると思います。

けれどもそのときの症状によっては、アズレンが入っているうがい薬を使った方が早く症状が緩和される場合もあります。そこで今回は医療用としてもうがい薬としてよく使われているアズレンについて詳しく見ていきたいと思います。

目次

「アズレン」ってどんなお薬?

アズレンは医療用として、また一般用医薬品としてよく使われている抗炎症薬です。

医療用として一番有名なのがアズノールうがい薬でしょう。病院などに行ったときに、小さいポンプ式のうがい薬を渡されたことはありませんか?薄めるときれいな薄い青色になります。またアズノールうがい薬以外にもアズレワンうがい液アズレンうがい液4%「TYK」なども存在します。

市販のお薬としてはパブロンうがい薬AZエスコンうがい薬AZなどが販売されています。

アズレンもポピドンヨードと同じようにうがい薬だけではなく、軟膏や喉スプレーなどとしても販売されています。

「アズレン」の効能効果

アズレンは抗炎症作用をもっているので、医療用のアズレンうがい薬は

などに用いられています。

主に口の中の傷や炎症部分に直接作用して、治癒を促進させます。

そのためうがいを行うときも、炎症部分に薬がいきわたるように行ってください。

「アズレン」と「ポピドンヨード」の違い

考える女性-写真

ここで疑問に思うのは、アズレンとポピドンヨードはどのように違うのかということです。そこでこの二つの違いについて詳しく見ていきたいと思います。ポピドンヨードについての詳しい説明は「消毒薬ポピドンヨードの正しい使い方や効果は?」に記載してありますので、こちらもご覧ください。

作用が異なる

アズレンは抗炎症作用をもっているので、喉の痛みを感じた場合や、口の中に炎症がすでに起こっている場合に、その炎症を治癒する効果があります。しかしポピドンヨードは殺菌・消毒薬なので、ウイルスや殺菌の侵入を阻止するために用いられます。

そのため、のどの炎症がある場合はアズレンのうがい薬を使った方が良いでしょう。

使用方法

両方とも薄めて使いますが、薄め方が異なるため同じように薄めないよう注意が必要です。

アズノールうがい液4%では5~7滴(4〜6mg)を100㎖の水にとかして使用しますが、イソジンガーグル液7%は2~4mlを60mlの水に薄めて使用します。

妊婦や甲状腺機能障害患者の使用

ポピドンヨードではヨウ素が含まれているため、妊婦・授乳婦や甲状腺機能障害の方は慎重に使用する必要がありますが、アズノールはその必要はありません。

アズレンは飲み薬としても使われる

アズレンは抗炎症作用を利用して胃薬などとしても使われています。医療用医薬品としてはマーズレンS配合顆粒ルフレン配合顆粒の中に、また市販のお薬ではワクナガ胃腸薬UパンシロンAZ胃腸薬の中に含まれており、胃粘膜の炎症を抑え、修復を促進する働きをします。

まとめ

うがい薬といっても成分によって注意することや使用する時期などが異なってきます。

アズレンは抗炎症効果があるのでのどの痛みや腫れなどの症状が出たときに使用して、ポピドンヨード殺菌消毒作用なので、主に感染症予防などを目的に使用します。

自分の症状や状況にあったうがい薬を選んで、風邪の予防や症状緩和に役立てましょう。