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ピリピリと痛みが出たり、ムズムズとかゆみが出たり口唇ヘルペスになるとイライラしてしまいますよね。痛みやかゆみだけでなく唇が腫れて水泡が出来てしまいますので、仕事で人に合うこともできなくなってしまいますよね。口唇ヘルペスの原因については「痛い!かゆい!みっともない!口唇ヘルペスの原因って?」を参照してみてください。今回は口唇ヘルペスの治療法と予防法について、歯科医師・岸本 佐智先生による監修記事で説明していきます。

口唇ヘルペスが出来て治るまで

  • はじめに唇の周りにピリピリ、チクチク、ムズムズした感じなどが出てきます。再発を繰り返している人はこの段階で気が付きます。
  • 数時間後には違和感を感じた場所が赤く腫れてきます
  • その後2~3日後にみずぶくれが出来てきます
  • 最終的にかさぶたが出来て治癒します。

口唇ヘルペスが出来てしまったら

薬

口唇ヘルペスが出来てしまったらなるべく早い段階で薬を塗布してください。

アシクロビルやビダラビンなどの抗ヘルペス薬を使用します。一般医薬品としても販売されているものもあります。初発の場合は症状が解らないので軽症のうちに薬を塗布することは難しいかもしれませんが、再発の場合は以前に症状を経験していますので、比較的早期に薬を塗布することが出来ると思われます。

初感染の場合や症状が中程度の場合は抗ヘルペス薬の内服を行います。一般薬ではありませんので皮膚科などで処方してもらう必要があります。

重症の場合や免疫不全の患者さんなどの場合は点滴で抗ヘルペス薬の投与を行います

発症した場合の注意事項

  • 口唇ヘルペスは接触感染しますので、触らないように注意してください。触っていると自分の指で周りに範囲を広げてしまったり、人に移してしまう事があります。特に抵抗力の落ちている人や子供には近づかないように注意しましょう。
  • タオルやコップを共有して使うことも止めてください
  • 水ぶくれの中にはたくさんのウィルスがいますので、水ぶくれを破らないようにしましょう。
  • アトピー性皮膚炎がある方は皮膚から感染を起こして広範囲になり重症化する場合があります。早めに皮膚科を受診しましょう。
  • コンタクトレンズを唾液で濡らして装着するのは止めてください。ヘルペスは角膜にも移りますので、ひどい場合は失明する恐れもあります。

再発を予防するために

野菜
  • 食事の栄養バランスに気を付けましょう。
  • ストレスを溜めずに過労を避け十分に睡眠を取りましょう。
  • 風邪をひかないように注意しましょう。
  • 強い紫外線を避けるようにしましょう。

最後に

口唇ヘルペスは再発することが多い病気です。症状が現れた場合には抗体を持っていない人に移さないように気を付けましょう。特に新生児や免疫力の低下している高齢者などには注意しましょう。

何度も再発を繰り返してしまう人の場合には事前に再発した場合の対処法を医師と相談しましょう。今は一般薬もありますが、自己診断をしないで症状がひどくなる前に診察を受けるように心がけましょう。