「最近お腹の調子が悪い」「下痢や便秘がずっと続いている」そんな方はいませんか?もしかしたらそれは過敏性腸症候群(IBS)かもしれません。
聞いたことのある方は少ないかもしれませんが、現代日本では実はありふれた病気なのです。
今回はそんな過敏性腸症候群(IBS)の治療法について解説していきます。

目次

過敏性腸症候群って?

下痢や便秘、腹痛を繰り返すにも関わらず、その原因となる腸そのものの異変が見つからない病気を過敏性腸症候群(IBS)といいます。

「ずっとお腹の調子が悪い」といった悩みを持つ人がよく診断されるのがこの病気です。日本人の7人に1人IBSネットより)がIBSだとされており、30代より若い人に多く見られる傾向があります。

命に関わる病気ではないため、放っておいても問題ありませんが、日常生活に支障をきたすような場合には、専門医に相談しましょう。

IBSの症状や診断方法については「急な下痢や繰り返す便通異常。その悩み過敏性腸症候群(IBS)かもしれません」をご覧ください。

そのはっきりとした原因はまだ分かっていませんが、人間関係や仕事、プライベートの問題などストレスによることが多いとされています。

IBSのタイプ

過敏性腸症候群はその症状によって「下痢型」「便秘型」「混合型」に分けることができ、そのタイプによって薬なども異なります。

過敏性腸症候群-IBS-のタイプ-図解

IBSの治療法って?日常生活でできることはある?

治療法としては主に生活指導と薬物療法、食事療法があります。

生活指導

IBSの治療はまず、ライフスタイルの改善から始まります。

規則正しい生活・適度な運動・ほど良い休息こそが排便のリズムを作り出すのです。

また、IBSの患者さんの中にはストレスを抱え込んでしまう人もいます。

真面目なのは素敵なことですが、思いつめすぎず「まあいっか」という気持ちを持つようにしてくださいね。

過敏性腸症候群-IBS-の治療法・生活指導-図解

食事療法

IBSの治療のためには腸の調子を整えることがとても大切です。

そのため、乳酸菌飲料やヨーグルトを摂取して腸内環境の改善を図ります。便秘の人は食物繊維やマグネシウムが含まれる食品を摂るのもよいでしょう。

過敏性腸症候群-IBS-の治療法・食事療法-図解

薬物療法

生活指導や食事療法だけでは症状がよくならない場合は、薬が用いられることがあります。

人によって合う薬は違いますので、気になる場合には医師に相談してみてくださいね。

過敏性腸症候群-IBS-の治療法・薬物療法-図解

まとめ

この病気を治すのに一番大切なことは、自分の症状とストレスとうまく付き合っていくことです。自分の症状が悪化するような状況はできるだけ避け、避けられない場合には自分を責めない考え方やストレス発散の仕方を模索します。

無理をせず、身体からの警告を上手に活用して、自分のペースで生活していきましょう。