人前で話をするときやとても緊張したとき、または激しい腹痛や下痢などで冷や汗をかいた経験はありませんか。

冷や汗と一言でいっても、前者のように精神的なものから出る冷や汗と後者のように何かの病気の前兆や症状として出るものがあります。

病気の前兆や症状で現れる冷や汗に対しては病気そのものを治療していく必要がありますが、精神的なものからくる場合はセルフケアなどで対処することはできるのでしょうか。

目次

冷や汗が出るとき

人は極度の精神的緊張状態になったとき、交感神経系が刺激されることによって冷や汗をかくことがあります。このような精神性発汗は多くの人にみられ、正常な働きでもあります。これとは別に、低血糖時や心筋梗塞、メニエール病などの症状として現れる冷や汗があり、この場合は命の危険に関わる可能性もあるため注意が必要になります。詳しくは「冷や汗が出たら病気が潜んでいる?!あなどれない冷や汗の原因とは」で解説しています。

冷や汗はセルフケアで治まる?

前述したように、心筋梗塞やメニエール病といった何か病気による冷や汗の場合はセルフケアより早期の専門的治療を行う必要があります。セルフケアで抑えられることができるのは、精神的なものや自律神経や生活習慣の乱れなどが原因の場合です。

対処法は?

ストレスを取り除く

キャンドル

自律神経失調症や自律神経の乱れからくる精神疾患などの主な原因はストレスともいわれています。そのため、このストレスを取り除いていくことが重要です。

普段から心に余裕を持った生活を心掛ける、人間関係や職場環境の改善、アロマテラピーや入浴など自分に合ったリラックス方法を見つける、趣味や買い物など自分が楽しめる時間をもつ、マッサージや体操などで疲れをほぐす、早寝早起きをする、バランスのとれた食事をする・・・など、心身ともに落ち着いてリラックスし、規則正しい生活を送ることが自律神経を整える一歩でもあります。「自律神経失調症の治療法は?」では、自律神経失調症の治療についてさらに詳しく述べています。

食生活生活習慣の改善

慢性の便秘や激しい腹痛・下痢などが原因の場合は、普段の食生活や生活習慣を見直すとよいでしょう。食物繊維の多い食品や適度な運動は便秘解消に良いとされています。「これでスッキリ!!便秘を解消するための11の方法」で、便秘解消についてさらに詳しく述べています。

上記でも述べたように病気からくる便秘や腹痛などの場合は、その病気自体を治療する必要があるので注意しましょう。

糖分を摂る

ジュース

低血糖時には、糖分(飴やジュース、ブドウ糖など)を摂ることで血糖値が改善されます。食事を摂っていない場合や運動や労働過多のとき低血糖に陥ることがあるので、普段から規則正しい食事や適度な休息を取り入れると良いでしょう。ただし、普段健康な方が低血糖になることは非常にまれです。

まとめ

気持ちに余裕がないときや緊張状態など精神的負担が大きい場合や自律神経の乱れなどは、ともに過度なストレスが原因であることがほとんどです。そのため、普段から気持ちに余裕を持って過ごせるようにすると、症状も軽減できるでしょう。しかし、何度も述べているように、病気による冷や汗の場合は専門病院を早期に受診し、適切な治療を受けましょう。