痩せている体型の方は、スタイルが良くて羨ましいと羨望の目を向けられることが多いと思います。しかし自分では体力がなく疲れやすい、風邪を引きやすいなど痩せているからこそのデメリットを感じ、もっと太りたいのに太れない…と悩んでいる方も中にはいるでしょう。そのような方のために、健康的に太るためにはどのような食事をすれば良いのか説明します。

目次

痩せ過ぎの原因は?

痩せ過ぎの方に対しては、まずその原因を明確にしておく必要があります。

1.心理的要因

モデルや芸能人への憧れから極端な思考を持つようになってしまい、過度のダイエットを行った結果十分な食事ができなくなり、必要な栄養量を確保できずに痩せていきます。

この状態が長い期間続くと拒食症になり、慢性的な栄養失調となってしまう危険性があります。

単純に容姿へのコンプレックスだけではなく、家庭や学校、職場などでの人間関係や生活環境なども複雑に絡み合う場合が多いです。

2.身体的要因

太りたいのに太れない場合は、体が助けてほしいと不調のサインを出しているのかもしれません。

遺伝や体質によるものも考えられますが、もしかすると自分ではまだ気がついていない病気が潜んでいるかもしれません。

考えられるものとして以下に挙げていきます。

  • 基礎代謝が高い
  • 胃腸が弱く消化吸収できない
  • 甲状腺の病気
  • 胃下垂
  • 糖尿病
  • クローン病・潰瘍性大腸炎

心当たりはありましたか?

原因がはっきりしていれば、それに対してどのような食事をして改善していけば良いかという計画が立てられます。

食生活のポイント

痩せ改善

1.心理的要因に対して

拒食症などの心理的な原因によるものであればいきなり太るために食事の量を増やすことはできません。

無理に食べてしまうと今度は過食症への転換が起こる可能性があり悪循環に陥ってしまいます。

まずは精神的な部分での問題解決を優先し、並行して食べられるものから少しずつ無理をしないで量を増やしていくのが正しい方法です。

2.身体的要因に対して

病気の疑いがある方は早めに病院へ行き、検査をしてもらい原因を見つけ治療を行いましょう。

そのような特定の病気はなくても、胃腸の調子が悪く、食べても吐いてしまったり下痢をしてしまう状態が長く続けば、栄養の消化吸収ができず栄養失調脱水状態になる可能性があります。

このような状態を改善しながら生活習慣を見直し、太りやすい体へ体質改善をしていくことは可能です。

以下のようなポイントに気を付けて食生活を送りましょう。

発酵食品をとりいれる

納豆やヨーグルトなどの発酵食品には、胃腸を整えてくれる働きがあります。

胃腸の働きが整うことで消化吸収機能が回復し、太りやすい体へと変化していきます。

良質のたんぱく質をとる

栄養価の高いたんぱく質の食品は以下のとおりです。

  • 鶏肉・豚肉
  • 卵 大豆・豆腐
  • 牛乳・ヨーグルト
  • たら・あじ・カレイ

アミノ酸スコアといって、食品からしかとることができない必須アミノ酸の割合を示す数値が100の食品を挙げました。

胃腸が弱っていると感じたら、消化吸収を高めるためにも良質のたんぱく質をとるように心がけてみてください。

また、カロリーが高いからといって甘いものや油の多いものばかり食べていると、体に負担がかかってしまいます。

どんなときもバランスの良い食事というのが基本ですので、栄養素の偏りを避け、適量を守りましょう。

まとめ

胃腸が弱っていないのに体重がどんどん減っていき、いくら食べても太れないという場合は病気が潜んでいる可能性がありますので早めに病院を受診しましょう。胃腸の調子が優れなかったり虚弱体質である場合は栄養バランスの良い食事を心がけ、意識的に発酵食品や良質のたんぱく質をとり入れてみてください。また、猫背を改善したり、腹筋・背筋を付けることで胃下垂や胃腸の調子が改善するとも言われていますので、是非試してみてくださいね。