ふとした瞬間に、背中の痛みを自覚することはありませんか?持ち上げた荷物のせいなのか、ずっと画面を見ていたからか、それとも実は何かの病気だったのではないか…。起こった場合にどうすればよいかわかりづらい、背中の痛みへの対処法についてまとめました。

目次

背中の痛みの原因

原因としては主に肩こりや、内臓疾患などが考えられます。

たいていの方は背中の痛みというと、肩こりに悩まされているかと思います。

肩こりは主に僧帽筋という首筋から肩、背中にかけて存在している筋肉が関係しています。起こる原因には、運動不足ストレス長時間同じ姿勢である姿勢が良くないといったことがあげられます。

普段と異なる痛みの場合には、大動脈解離急性膵炎のような内臓疾患の可能性もあります。その他の疾患について詳しくは「背中が痛む!痛む場所ごとに図で見る14の原因:肩こり?それとも他の病気?」の記事をご参照ください。

どんなとき病院へ行けばいい?

  • 背中の痛みや違和感が長い間起こっている
  • 突然立っていられないほどの激痛が起こる
  • 背中の痛みとともに、吐き気や高熱などが発症する

などが起こった場合は一度病院へ受診してみると良いとされています。上記以外にも、必要だと判断した場合は医療機関へかかるとよいでしょう。

何科にかかればよい?

医師

背中が全体的に痛む場合は内科またはかかりつけ医にいくとよいでしょう。背中の腰部分~背中にかけて痛む、血尿を伴う場合は泌尿器科へ。病院での検査で、問題が見受けられなかった場合は、改めて整形外科に行き、原因を調べることができます。

応急処置法としては

背中の痛みが肩こりや緊張性頭痛によるものである場合は、肩を上下させたり首を前後左右に曲げたり首を回したり首の付け根をたたくなどといった行動であったり、マッサージ蒸しタオルを当てるといった筋緊張を和らげる方法が効果的です。

肩こりに効果的なストレッチをご紹介します

1.首のストレッチ

上半身をまっすぐにした姿勢で片手を頭にのせ、腕で頭を真横に傾けます。この際反動はつけず、痛みの出ない範囲で行います。

2.肩のストレッチ

・手のひらが自分に向くように両手を体の前で組み、背中を丸めながら組んだ両腕をさらに前に出していきます。

・身体の後ろ、腰のあたりで片手首をもう片方の手で握ります。この際手首を握っている方の肩に頭を傾けます。握った手首を斜め下に引っ張りながら、筋肉を伸ばします。

上記の方法は痛みを感じたときにも効果的ですが、予防として行うこともできます。お風呂上りといった血行の良い時に行うと効果が期待できます。

肩こりであっても以下のような症状の場合は受診することをおすすめします。

病院へ行った方がよい肩こり

  • 運動したとき(階段を上るなど)に肩が痛む
  • 手のしびれや麻痺を伴う
  • 首や肩を動かしていないのに痛む
  • 徐々に肩こりの症状がひどくなる

普段の肩こりの痛みと異なる、病気からくる痛みの場合は、原因が特定できないため早めに病院へ受診することをおすすめします。

まとめ

背中の痛みが肩こりであれば、運動してコリをほぐすといった行動で痛みを緩和してみてください。しかし、あなたのその背中の痛みはもしかしたら重大な病気かもしれません。長く痛みが続く、耐えられないような激痛が起こる、背中の痛みとともに血尿といった他の症状も出てくるようであれば、かかりつけ医にご相談いただくか、お近くの内科・泌尿科・整形外科・総合診療科に行くことをおすすめします。