は他人に相談しにくい病気のひとつではないでしょうか。肛門の痛みや出血といった気になる症状が現れたら、医療機関での検査をお勧めします。しかし、可能であれば、そうなる前に予防しておくのが一番です。ここでは、痔の予防法について確認しておきましょう。

目次

ポイント1:便秘にならない食生活を心がける

わかめ

硬い便は肛門を刺激し、痔の原因になります。便秘になると便が硬くなりがちです。常にお通じの良い状態を保つことで便秘を解消すれば、痔の予防につながります。そのためには、規則正しい生活を心がけ、食物繊維を豊富に含む食品を積極的に摂ることが大切です。

食物繊維には水溶性と不溶性の2種類があります。水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の両方をバランスよく摂ることで便秘の解消を期待できます。

食物繊維というと一般的には「野菜」をイメージすることが多いと思いますが、野菜に含まれる食物繊維の多くは不溶性です。水溶性食物繊維は海藻や果物、穀物に含まれています。野菜に加え、海藻、果物、穀物を上手に取り入れるようにしましょう。また、辛いものやお酒は下痢やうっ血の要因となりますので、ほどほどにしておいてくださいね。

便秘になると便を出すために、トイレで強くいきまなければなりません。痔の予防のためには、硬い便を無理やり出そうとすることは避ける必要があります。万が一便秘になってしまっても、便意があるときにだけトイレに行き、いきむ時間をできるだけ短くするように心がけましょう。便を出し切れていないような感覚があっても、「また便意をもよおしたらでいい」と考え、無理に全てを出しきろうとしない方が良いのです。

ポイント2:血行をよくする

風呂

肛門への血流が悪くなることも痔の原因になります。

長時間のデスクワークや立ち仕事は肛門への血流を阻害します。できるだけ同じ姿勢をとり続けることを避け、適度に休憩をとり、歩いたり、体操をしたりして体を動かしましょう。

日中は携帯用カイロや暖房器具を用いて、できるだけ肛門を冷やさないように心がけます。また、腰が冷えると肛門周辺の血行が悪くなってしまうため、腰も冷やさないように気をつけてください。

入浴には全身を温め、肛門の血行を促進する効果があります。また、毎日の入浴は肛門を清潔に保つことにつながり、痔の悪化を防いでくれます。シャワーだけで済ませず、ぬるめのお風呂でゆっくりあたたまると良いでしょう。

ポイント3:ストレスを避け、適度な運動を取り入れる

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ウォーキングやジョギングなどの運動は、便秘の解消や、肛門の血行促進にもつながるため、ぜひ取り入れたい生活習慣です。ストレスが痔を引き起こすことはないと考えられていますが、ストレスによって免疫力が低下すれば痔の治りが遅くなる可能性があります。運動によってストレスを解消しておけば、免疫力や新陳代謝も向上し、痔に悩まされる期間が短くて済むでしょう。

まとめ

痔を予防する上で重要なことは、便秘を避けること、肛門の血行を良くすることです。そのためには、日々の食事に気を配り、体を温め、適度に体を動かすことが大切です。痔が悪化してしまった場合には治療が必要になりますので、「開放されたいおしりトラブル!痔の基本」などを参考にしてください。