ウイルス性のイボは一種の感染症であり、治療しなくても免疫の力で自然に治ることもあります。しかし、治るまでの間にイボが増えたり、ほかの人にうつしてしまうこともあるため、そうなる前に適切な治療を行うことも大切です。治療にはさまざまな方法があり、病院だけではなく自宅でできる治療法もあります。

イボの種類や原因については「イボは放っておいても大丈夫?種類と原因」に詳しくまとめていますので、ご参照ください。

イボを治療するうえで理解しておくこと

イボは種類や出来た部位によって治りにくいものや、治るのに時間を必要とするものがあります。基本的に一度の治療で治るイボはまれで、半月、長ければ数年かかることもあります。イボの治療には時間と根気が必要であることを理解しておきましょう。「イボを絶対に治す!」と強い気持ちを持って臨むことも大切です。昔から自己暗示もイボの治療に効果があるとされています。

病院でする治療法とは?

イボ 医師

イボを治療するうえで最もいいのは病院に行くことです。病院では確かな診断のもと、適切な治療を行うことができます。ただし、今のところイボに効く特効薬はありません。さまざまな治療法を組み合わせ、原因となるウイルスを退治しイボを除去していきます。

病院で行われる治療法を以下にまとめました。

1.ウイルス性疣贅の治療

液体窒素凍結療法

マイナス196℃の液体を使ってイボを凍結させる治療法で、イボ治療のなかで最も多く行われています。治療中、治療後に痛みを感じることがあり、完全に治るまでに時間がかかることも多いですが、確実性があり最もいい方法とされています。

電気焼灼法

顔面、手足など痛みを感じやすい部分のイボについては局所麻酔を行ったうえで、電気メスで焼灼する方法です。

炭酸ガスレーザー

イボをレーザーで蒸散させる方法です。難治性のイボで液体窒素凍結療法では効果がない場合や、顔面頭部のイボに対して行われることが多いです。しかし、保険適応外のため自費治療となります。

外用薬

病院や医師によって使用される外用薬はさまざまあります。なかには保険適応外の薬もあります。医師の説明を聞き、納得した上で治療を受けるようにしましょう

  • グルタルアルデヒド
  • サリチル酸(スピール膏)
  • ビタミンD3製薬
  • ベセルナ軟膏 など

内服薬

  • ヨクイニン

ハトムギを調整、抽出させた漢方薬で安全な薬です。免疫調整効果を期待して内服します。

液体窒素凍結療法と併用されることも多い薬です。

2.ミズイボの治療

ピンセットでの除去法

ミズイボの治療で最も多く行われる治療法です。痛みに耐えられないような場合には事前に麻酔のテープを貼り、しびれている間にミズイボをピンセットで1つずつつまんで除去していきます。麻酔をしていても痛みを感じることもあります。また、一度にすべてを除去できないことや再発することもあり、何度も処置を必要とする場合があります。

子どもに多いミズイボですが、治療方針は皮膚科医の考えによります。なにもしないで自然治癒を待つという医師も多くいます

3.老人性イボの治療

老人性イボはウイルス性ではないため感染の心配はありません。老人性イボであれば放っておいても問題ありませんが、悪性黒色腫などの皮膚がんの可能性もあるため、気になる場合は病院で診断してもらいましょう

また、老人性イボであっても大きさや出来た部位、美容面で気になる場合は、液体窒素凍結法、炭酸ガスレーザー、電気焼灼法など、手術での切除などの治療が行われます。

自宅でできる治療法とは?

イボ 家

なかなか病院に行くことができないときや、そのほかの事情があるときは市販薬をつかって治療をする方法があります。

商品名「イボコロリ」(横山製薬)

有効成分のサリチル酸が配合されています。イボができている部分をサリチル酸によって腐食させる効果があります。

塗り薬、絆創膏、飲み薬が販売されています。

商品名「スピール膏」(ニチバン)

「イボコロリ」と同じく、有効成分のサリチル酸が配合されています。

塗り薬、絆創膏が販売されています。

商品名「ヨクイニン」

さまざまなメーカーから販売されています。効果は病院で処方されるものと同じです。

錠剤、粉末タイプがあります。

市販薬を使って効果がみられない、悪化する場合には必ず病院に行きましょう自己の判断でまちがった治療を続けることは危険です。

まとめ

イボは命にかかわる病気ではありませんが、放置をしているとほかの人にうつしてしまったり、どんどん増えてしまったりすることがあります。現在のところ特効薬はなく、治癒までに時間がかかったり、痛みがともなったりする場合もあります。しかし、あきらめずに根気強く続けることでイボは完治させることができます。さまざまな治療法がありますので、気になっている方は皮膚科に行って相談してくださいね。