なんとなく目が熱い感じがする…曖昧な表現ですが実際に体験したことがある人は多いのではないでしょうか。大切な目だけに、「目が熱いのは病気!?」「放っておいても大丈夫!?」と不安に思う人もいると思います。そこで「目が熱い」という症状があるときはどのような原因や病気が考えられるのかみていきましょう。

目次

目が熱いとき、考えられる原因は?

目が熱く感じるのはいろいろな原因が考えられますが、日常でよくある原因として「目の乾き」があります。この目が乾く原因には次のようなものがあげられます。

エアコンやパソコンは現代人の生活に欠かせないものですし、近視大国といわれている日本において、コンタクトレンズは目が悪い人にとっては必須ともいえるアイテムかもしれません。しかし、実はこれらが症状を引き起こすきっかけになっていることもあるのです。

エアコン

暑い季節にも寒い季節にも大活躍するエアコンですが、エアコンの風が原因で目の乾燥を引き起こすことがよくあります。これは車に乗っているときも同様で、目に風が直接当たることで涙が蒸発し、目が乾いてしまいます。目に風が当たっていなくても、室内の乾燥により目が乾きます。

コンタクトレンズ

コンタクトレンズをつけると、裸眼の状態よりも目が乾きやすくなります。特に、人気の使い捨てコンタクトレンズなどのソフトコンタクトレンズは、レンズ自体が水分を含んでいるため、レンズ表面が乾いてくると水分を補おうと涙までも吸い取ってしまうという性質があります。そのため同じコンタクトレンズでも、ハードコンタクトレンズよりもソフトコンタクトレンズのほうが乾きやすいのです。

パソコンなどのOA機器

パソコンやテレビなどのOA機器を集中して見ているときは、通常よりも瞬きの回数が減ってしまいます。私達は瞬きをして目の表面の涙を循環させているので、瞬きが減ると目の表面の涙は乾いてしまいます。

目が熱い症状が出る病気

キーボードを打つ人の手元-写真

上記のように環境が原因となっている場合もありますが、中には目の病気が原因で「目が熱い」という症状を引き起こされている場合もあります。

結膜炎

結膜炎の症状としては目の充血や目ヤニ・かゆみ・異物感などがありますが、炎症によって目が熱いという症状もよくあらわれます。この結膜炎の原因としては細菌やウイルス、アレルギーなどがありますが、「流行性角結膜炎(はやり目)」などに代表されるウイルス性結膜炎のときに一番症状が重くあらわれます。

また花粉症で起こる目のかゆみは「アレルギー性結膜炎」となりますが、アレルギーが原因の場合はかゆみが強いのが特徴です。かゆみのため目をこすり過ぎてまぶたが腫れ目が熱く感じるという場合もあります。

眼精疲労

疲れ目と眼精疲労は同じものだと思いがちですが医学的には異なります。「疲れ目」とは、目の疲れを感じても目を休めぐっすりと眠ることで翌日には症状がなくなっているような、一時的な症状のことをいいます。一方の「眼精疲労」は、目を休めても目の疲れがとれず、その他に肩こりや頭痛などの症状が長引いたり、改善したと思ってもすぐに症状がぶり返してしまったりするような慢性的な症状のことをいいます。

このような目の疲れによっても、目の奥の痛みなどと一緒に目が熱いという症状を訴える人が多いです。

ドライアイ

インターネットの普及やコンタクトレンズの普及により現代人はドライアイになりやすい状態にあるといえます。実際にオフィスで働く人の実に3人に1人はドライアイともいわれており、その数は年々増加しているともいわれています(日本眼科医会より)。

ドライアイによって目のかすみ・異物感・目が熱い・目が疲れるなどの症状があらわれます。

まとめ

このように目が熱くなるのは決して目の重大な異常ではなく、私達が何気に行っている日常での習慣身近な目の病気が原因となっていることが多いのです。現代人の習慣やライフスタイルからなりやすい症状なので、症状の原因を知ることでちょっとした習慣に注意し、少しでも症状の改善・予防に努めてください。