食事のときになんだか口が開きにくい、朝起きたら全く口が開かない…こんな症状を経験したことはありませんか?口が開かない・開きづらい状態だと、ご飯も食べたり話したりすることにも支障があります。今回は口が開かなくなったとき、口が開きにくいときにどうすれば良いか、その対処法と治療法をご紹介します。

目次

口が開かなくなる原因は?

そもそもどうして口が開かなくなるのでしょうか。その原因は顎関節症によるものや、外傷によるもの、歯の炎症によるもの、破傷風パーキンソン病リウマチなどの疾患によるものが考えられます。口が開かなくなる詳細に関しては「あれっ、口が開かない!異常の原因と潜んでいる病気とは!?」をご参照ください。

口が開かなくなったらどうすればいいの?

CT2

1.パーキンソン病やリウマチの場合

まずパーキンソン病やリウマチなどの疾患がある場合はその疾患の治療を行うことが解決策となります。

2.破傷風の場合

また、破傷風の最初の兆候として口腔周囲の筋肉が硬直して口が開かなくなる症状が出ますが、放置すると死にも至る病気ですのですぐに病院へ行きましょう。

3.外傷が原因の場合

外傷が原因の場合は顎の骨に骨折があるかどうかをレントゲンやCTで確認します。骨折している場合には手術を行うか、上下の顎を動かないように歯を使って固定する顎間固定という方法を行います。顎の骨折は腕や足の骨と違いギブスで固定ができないためこのような方法を用います。

4.歯の炎症が原因の場合

歯の炎症が原因の場合は、歯の処置を行うことで症状は改善しますが、口が全く開けることができない場合は薬による消炎処置を優先します。

5.顎関節症が原因の場合

顎関節症が原因で口が開かない場合には顎関節症の治療を行います。顎関節症の治療は現在ではスプリントを用いた治療がほとんどですが、顎関節に癒着が起こっている場合などは手術をする場合もあります。

自宅でできるセルフケア

ストレッチ

全身的な疾患や外傷で口が開かなくなるのは防ぎようがないですが、顎関節症で口が開かなくなることはある程度予防出来ます。

1.食いしばりをやめる

顎関節症の人は歯をくいしばっていることが多く、日中でも顎に力が加わっている可能性があります。まずはこのくいしばりを止めるように意識することが大切です。

2.ストレスをためない

さらに精神的なストレスが多いことで、夜間に歯ぎしりや筋肉の過度の緊張が起こります。できるだけストレスのない生活を心がけましょう。

3.ストレッチやマッサージを行う

関節の痛みのない人は人差し指から薬指までの3本の指を縦にして口に入れて、筋肉がつっぱるのを確認しながら5秒間開けて筋肉のストレッチを行いましょう。温めたタオルで関節周囲の筋肉の緊張をほどいてからストレッチ行うとさらに効果が期待できます。この他にも関節の周囲を軽くマッサージすることもいいですが、痛みが出るまで強く押しすぎるのは厳禁です。

4.固いものや無理な姿勢をとらない

その他、気を付けることとして、するめや干し肉など固いものばかり食べないことや頬杖をつかない、うつぶせ寝や手枕や腕枕など寝るときの姿勢に注意することを心がけましょう。

5.片側の歯だけで物をかまない

食事を片側の歯だけで食べる癖のある人も良くありません。なるべく両側の歯で食べることを意識しましょう。

まとめ

自分では気がつかないうちに徐々に開かなくなっている人もいます。口の周りも体と同じでケアが必要です。ストレッチをしたりマッサージをしたり、毎日ケアをしてあげてください。状態が少しでも悪くなったり、全く口が開かなかったりする場合はすぐに病院での診察を受けることをお勧めします。「あれっ、口が開かない!異常の原因と潜んでいる病気とは!?」も参考にご覧ください。