みなさんはアレルギーの症状がでたら、どこの病院に行きますか?

文部科学省の調査によると、日本人の2、3人に1人はなんらかのアレルギーを持ち、4人に1人はスギ花粉症患者です。また年々患者数は増加しており、アレルギーは「国民病」になっています。しかし原因不明のアレルギー症状が出たときに、受診先をどこにするかの判断は難しいです。そこで今回は「アレルギーの専門的な治療はどこで受けられるのか?」という疑問を解決する、医者の選び方、探し方を紹介します。

目次

医療機関の選び方

日本の医学業界は、臓器別に診療科目が分かれているため、体のさまざまな部位に影響を受けているアレルギーは、受診先選びが難しいです。 アレルギーの専門的な治療を受けたければ、アレルギー専門医のいる医療機関を受診するのがよいでしょう。

大学病院などの大きな病院には、アレルギー専門医がいることが多いです。なおクリニックでは、看板にアレルギー科と書いていても、専門医がいるとは限らないので確認が必要です。

アレルギー専門医といっても、内科、小児科、皮膚科、耳鼻咽喉科、眼科など、基本の専門分野別に在籍しているので、特に症状の強い部位の診療科目の医者がいるかどうかを確認しましょう。事前に自分の症状について診療が可能か、医療機関に問い合わせてから受診すると確実です。

専門医の探し方には主に以下の2つがあります。

1.ホームページを見る

最近の医療機関のホームページにある「医師紹介」や「外来案内」のページには、在籍する医師の専門資格が記載されていることが多いです。そこからアレルギーの専門医の有無を調べることができます。また日本アレルギー学会のホームページでは、アレルギー専門医がどこにいるかを検索できます(検索リンクはこちらです)。

2.かかりつけ医や医療関係者に相談する

アレルギー治療を行っているか、外部からは判断できない場合があります。

例えば、横浜市立大学病院は、皮膚科の中に「アトピー・蕁麻疹外来」があります。しかしこの外来は基本的に紹介制なので、外からは分かりにくいです。そのため、信頼できるかかりつけ医や医療関係者に相談し、紹介状を書いてもらうなどしておすすめの病院を選ぶのもよいでしょう

信頼できる医者の選び方

医者 チェックマーク

アレルギーには、環境的要因や生活習慣などが大きく影響しています。患者さんの話をしっかりと聞いて、十分に説明してくれる医者を選ぶ必要があります。

以下のような医師と、信頼関係を築いていくと良いでしょう。

  • 話をしっかりと聞いた上で、治療法を十分に説明してくれる
  • 湿疹や喘息がコントロールできないことを「当然」「仕方ない」とせず、対処法を考えてくれる
  • ステロイド剤を頭ごなしに否定したり、漫然とステロイド剤を使用し続けたりしない
  • 一方的に治療法を押し付けるのではなく、相互のコミュニケーションがとれる

「良い医師」の基準は、人によって異なります。あなた自身が何を重視するのかによってその定義は異なりますが、いずれにしても、信用できる医師を見つけた上で、互いに信頼関係を築いていけると良いでしょう。

まとめ

アレルギー症状を抑えるには、適切な医療機関、信頼できる医者を選び、しっかりとした診断を受けて原因を理解し、正しい治療を受けることが重要です。特に花粉症について、病院で行う治療方法の詳細については、「花粉症のつらい症状、なんとかしたい…病院で行う治療法とは」に記載しているので、気になる方は是非ご覧ください。

原因不明のアレルギー症状で悩まされている方は、今回の記事を参考にして正しい診療先を見つけてください。