春は入学・入社など新生活のスタートでワクワクしている人も多い季節ですが、花粉症などのアレルギー性鼻炎の人にとってはとても憂鬱な季節になります。花粉症を含めたアレルギー性鼻炎の症状の一つ「鼻づまり」はとてもつらい症状です。この鼻づまりになった時の対処法をご説明いたします。

目次

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鼻づまりによる弊害

鼻づまりは早めに対処した方がよいとされています。その理由は鼻づまりによる弊害が日常生活に悪影響を及ぼしてしまう可能性があるからです。

集中力の低下

鼻がつまると集中できなくてボーッとするという経験をしたことがある人も多いと思います。

思考力も低下し仕事も手につかない・勉強にも集中できないという状態になり仕事や学業にも支障をきたすようになってしまいます。集中力の低下した状態での車の運転なども危険ですので、早めの対処が必要になるのです。

眠れない

鼻づまりがあると気になって眠れない、鼻呼吸ができないので眠れても眠りが浅く、すぐに目が覚めてしまうという経験をしている人も多いようです。

口呼吸になる

鼻で息ができないため必然的に口呼吸になってしまい口の中が乾燥し、喉が炎症を起こし痛くなってしまいます。また鼻本来の空気清浄機のようなフィルターの働きができないので、ウイルスなどが直接入り込みやすくなり、感染しやすい状態になってしまいます。

匂いを感じない

鼻づまりで空気の流れが悪くなると、匂いを感じる部分に届かなくなるので、匂いを感じにくくなってしまう場合もがあります。また、匂いと食べ物の味は深い関係にあるため、匂いを感じにくくなると同時に味覚も低下してしまい、何を食べても味がしないという状況になってしまいます。

その他、いびきの原因となったり、子供の場合は中耳炎の原因となってしまう事もあるのです。

アレルギー性鼻炎と鼻づまり

花粉症とアレルギー性鼻炎は違うものだと思っている人もいるようですが、アレルギー性鼻炎には「季節性アレルギー性鼻炎」と「通年性アレルギー性鼻炎」の2種類があり、花粉症はこの季節性アレルギー性鼻炎の代表格といえます。

アレルギー性鼻炎はくしゃみ鼻水・鼻づまりという三大症状があり、この他にも目のかゆみなどの症状もあります。

このアレルギー性鼻炎の鼻づまりは、鼻水が原因だと思っている人がいますが、鼻粘膜が腫れて空気の通りが悪くなっていることが原因となります。アレルギー性鼻炎の場合、確かに鼻水は多く出ますが、透明でサラサラした鼻水が特徴ですので、鼻づまりの原因とはなりにくいのです。

副鼻腔炎の鼻水には要注意!

しかし鼻水が鼻づまりの原因となっている事もあり副鼻腔炎がこれにあたります。副鼻腔炎の鼻水はアレルギー性鼻炎の鼻水とは異なり、黄色や緑色の膿のようなネバネバした粘着の強い鼻水となります。鼻水のキレも悪くなるため空気の通りを妨げ鼻づまりの原因となるのです。副鼻腔炎は投薬による治療が必要となりますので、鼻づまりの症状の他にもネバネバした色のついた鼻水がなかなか治らないなどという場合は早めに耳鼻科を受診するようにしましょう。

鼻づまりの治療

鼻づまりの治療

鼻づまりの治療は、アレルギー性鼻炎の場合は抗アレルギー剤や炎症を抑える薬による内服治療や、直接鼻粘膜に噴霧する点鼻薬での治療、レーザーで鼻粘膜を焼くレーザー手術による治療法などがあります。

また鼻の構造的な問題の場合も手術が有効な手段となり、副鼻腔炎などの他の病気が鼻づまりの原因の場合はその原因となっている病気の治療をすることで鼻づまりも改善することが多いです。

まとめ

鼻づまりの原因の多くは花粉症などのアレルギー性鼻炎によるものです。たかがアレルギーと放っておいてしまうと、仕事でミスをしたり運転に危険を伴ったりと自分が思っている以上の悪影響を及ぼしてしまうかもしれません。鼻づまりの原因と対処法をしっかりと理解し、早め早めに対処していくことが鼻づまりがひどくならないポイントとも言えるのです。