急にまぶたがピクピクとけいれんし始めたことはないですか?このまぶたのけいれんは、多くの人が体験するものです。すぐに止まれば問題ないことが多いですが、長く続くと不快なだけでなく、治療が必要な病気の症状かもしれません。今回は、まぶたのけいれんの原因について説明していきます。

目次

まぶたのけいれんの原因って?

まぶたがピクピクけいれんする原因には、心配ないものから治療が必要なものまであります。

けいれんは自分の意志とは無関係に起こっているため、自分では止めることができません。

まぶたのけいれんを来す疾患

片側顔面けいれん

眼瞼ミオキミア

まぶたのけいれんの原因として、一番よく見られるものです。目の周りの眼輪筋が、意思とは無関係に収縮し、上まぶたや下まぶたがピクピク動くものです。普通は片目だけに起こります。

ミオキミアのほとんどは、眼精疲労やストレスや睡眠不足などで起こるため、目を休めるように心掛ければ長くても数日で治まります。

眼精疲労や目の疲れを改善する方法については「あなたの目の疲れの原因は?疲れ目を引き起こす3つの原因」「今日から実践!目の疲れを改善する4つの方法」でまとめています。ぜひ参考にしてみてください。

眼瞼けいれん(眼瞼ジストニア)

大脳の一部の機能障害が原因といわれていますが、はっきりわかっていません。また、パーキンソン病脳梗塞など他の疾患により引き起こされる場合や、抗うつ薬・抗不安薬などの薬剤が原因の場合もあります。まぶたがピクピクするだけでなく、眩しい・目が乾く・目を開けていられない(勝手に目が閉じてしまう)などの症状もおこりやすく、ドライアイと間違えられることも多いです。重症になると、手を使わないと目が開けられなくなることもあります。また、抑うつや不安など、精神症状を持つ人も多いです。

突然目が閉じ、事故に遭ってしまう場合もあるので注意が必要です。

片側顔面けいれん(顔面スパスム)

脳の神経中枢部である脳幹という場所で、顔面神経が血管と接触することが原因で起こります。まれに、腫瘍や血管瘤が接触して起こることもあります。中年以降の女性に多く、初めはまぶただけのけいれんでも、進行すると頬や口角などにもけいれんする部位が広がっていきます。また持続時間も長くなり、寝ていても症状が生じることがあります。

片側のみに起こるものがほとんどです。目や口を動かしている時に出やすく、また、緊張すると起きやすくなる人もいます。

また、けいれんと似ているけれど異なる症状に、連続してまばたきをしてしまうチックと呼ばれるものがあります。これは強い緊張やストレスがあった時に起こるまぶたの動きで、子供に多くみられます。

まとめ

目のピクピクは、多くの人が経験しているものです。目が疲れたと思った時に起こることが多いため、目の疲れだと自己判断してしまいそうですが、そうではない病気もあります。

長く続く場合や、他に症状がある時は、早めに眼科を受診してみましょう。