その眼の痛み放っておいても大丈夫?痛みの原因と危険な病気の見分け方

眼に痛みがあると「疲れ目」だと思う人が多いと思います。しかしその痛みの中には失明の可能性もある病気が潜んでいる場合もあるのです。万が一のことを避けるためには早期発見が必要不可欠です。知っておきたい目の痛みの原因と目が痛む病気を、医師・安倍勇先生による監修記事でご紹介します。

眼の痛みと神経

顔には感覚を支配する三叉神経があります。三叉神経は「冷たい」「熱い」「痛い」などの感覚を脳に伝える神経で脳神経の中でも一番大きい神経と言われています。眼の周りはこの三叉神経が通っているので痛みを感じやすい部分とも言え、三叉神経が刺激されれば当然痛みを感じます。しかしその原因は人それぞれなので、眼の痛みを感じた時はその痛みの原因を特定する必要があるのです。

眼の痛み方は2通り

眼の痛みと言っても、その痛み方によって「眼の表面の痛み」と「眼の奥の痛み」に分けられます。

<目の表面の痛み>

「眼の表面の痛み」は異物感のようなゴロゴロした痛みやしみるような痛みから、チクンと刺すような痛みなどがあり、軽い痛みやひっかかるような痛みはドライアイや逆まつ毛などによる、角膜や結膜の眼の表面の傷が多いです。

<目の奥の痛み>

一方、「眼の奥の痛み」の場合は、眼の奥の方からの重い鈍痛を感じます。眼の表面か奥なのか判断が難しいのでは?と思うかもしれませんが、奥の痛みは明らかに異物感などの表面的な痛みとは異なりますので、その違いに気付くでしょう。どちらの痛みが起こっているかによって病気の診断にも役立ちますので、痛みが起こった場合は眼の表面なのか・眼の奥なのか痛みの場所を自分で把握することが病気の早期発見にもとても重要なのです。

眼の痛み以外の症状にも要注意!

目2

眼が痛む病気にはどんなものがあるのでしょうか?

すぐに治るものもあれば、放っておくと失明につながる重大な病気の場合もあります。しかし様子を見ても大丈夫なのか眼科を受診した方がよいのかわからないという人も多いと思います。この判断の目安として、痛み以外の症状があるかないかということがポイントになってきます。

眼の痛み以外に見えにくい・視野が狭くなっているなどの症状がある時はすぐに眼科を受診しましょう。その他、頭痛や吐き気も同様です。急性の緑内障発作などの場合は放置しておくと数日で失明してしまうこともあるので、早期治療が大切なのです。

知っておきたい!眼の痛みがおきる病気

<ドライアイ>

目の乾燥によって涙が不足してしまい、角膜に傷をつけてしまいます。異物感やゴロつきなどの痛みが生じます。

<眼精疲労>

眼の奥に重い痛みを感じる事があります。疲れの原因は様々ですが、眼精疲労を訴える人の半分以上にドライアイの症状が併発していることがわかっています。

<角膜炎>

コンタクト使用者に多く、症状としては異物感やまぶしさを感じます。

<緑内障>

眼球内の圧力(眼圧)が上がり視神経が侵され、視力低下や視野狭窄をおこします。急に眼圧が上がる急性の緑内障発作では眼の痛みに加え頭痛・吐き気などもあり、短時間で失明に繋がる可能性もある、早急な治療が必要な病気なのです。

<急性霰粒腫・麦粒腫>

「ものもらい」のことで、まぶたが腫れて痛みを伴います。

最後に

眼が痛む身近な病気としてドライアイや眼精疲労が多いですが、「ただの乾き目・疲れ目」と放っておくのは危険です。たかが目の痛みと軽く考えずに、痛みが続く・視力低下など他の症状もある場合は早急に眼科を受診し適切な治療を受けるようにしましょう。

 

参照リンク

日本眼科学会|緑内障

国立病院機構 熊本医療センター|目が痛い!どんな病気?

公益社団法人 日本眼科医会 眼の健康JP|ドライアイ

目が痛い!そんな時どうする?正しい解消法を教えます!