頭がかゆくてかゆくて仕方ない…そんな悩みを抱いたことがある方は多いのではないでしょうか。今回はそんな「あたまのかゆみ」の症状を治す5つの対策について紹介します。
なぜ頭がかゆくなるの?
頭がかゆくなる原因にはいくつかありますが、大きく分けて①日常生活から考えられる要因と②頭皮のかゆみを伴う疾患の2つに分けることができます。
日常生活から考えられる要因
日常生活から考えられる要因としては、次の3つが考えられます。
①脂性の頭皮や汚れの付着
皮膚は、皮脂という肌を細菌などから守る油分が分泌されています。頭皮は特に、他の部位に比べて多くの皮脂が分泌されています。皮脂が過剰に分泌されると洗髪で洗い落とせなかった皮脂が残ってしまい、そこに付着した汚れと一緒に毛穴に詰まり炎症を引き起こしかゆみの原因となります。
②かさついた乾燥した頭皮
上記の場合とは逆に、皮脂の分泌が足りないために肌のバリア機能が低下し、シャンプーや整髪料が表皮に入り込み、それが原因となってかゆみを引き起こします。
③シャンプーや整髪料、汗の刺激
頭皮に合わないシャンプーや整髪料を使用することで、それが頭皮への刺激となり炎症を起こしかゆみが生じます。シャンプーなどのすすぎ残しや、汗をかくなどして頭皮が蒸れることも、かゆみを引き起こす原因になります。
頭皮のかゆみを伴う疾患
頭のかゆみを伴う疾患として代表的なのが脂漏性皮膚炎、アトピー性皮膚炎、あせもです。
脂漏性皮膚炎とは皮脂の過剰分泌により炎症を起こしかゆみやフケがでる疾患です。常在菌(普段から皮膚に住んでいる菌)の真菌(カビ)やストレス、睡眠不足、食事の偏りなどの生活習慣が関与するといわれています。
アトピー性皮膚炎は食べ物やハウスダストなど、特定の原因物質によって起きるアレルギー疾患です。遺伝的な素因も関係しますが、環境や生活面での影響もあり、原因が特定できないことも多いです。多くは思春期ごろに自然と軽快しますが、中には成人以降も慢性化することがあります。
あせもは、汗腺(汗が出る所)の出口が詰まり、その周辺に汗が溜まって起きる炎症です。頭皮は髪の毛があるため汗がこもりやすく、また帽子などで蒸れることによって引き起こされます。
かゆみを治す5つの対策
①ヘルシーな食事を心がける
油分を抑えた食事で、皮脂の過剰分泌を防ぐことができます。和食などのヘルシーな食事を積極的に取り入れましょう。
②ビタミンB群を摂る
ビタミンB群でも特にB2・B6は皮膚の補修に大きく関与しています。ビタミンB2は主にレバーや納豆、ビタミンB6は大豆や野菜に多く含まれるので、日常の献立に少しずつ取り入れてみましょう。
③頭皮の汚れをしっかり落とす
先にも述べたように、頭皮に汚れが残っていると炎症を起こし、かゆみの原因となります。刺激の少ない肌にあったシャンプーで、指の腹で丁寧にやさしく洗いましょう。もちろん、洗い流すときもしっかり流しましょう。朝に洗髪する習慣がある方は、できるだけ夜にその日の汚れを落とすために洗髪するようにしましょう。
④汗をかいたらこまめに拭く、できるだけ掻かない
特に夏場など汗をかきやすい時期は、タオルなどでしっかり汗を拭き、汗がこもらないようにしましょう。またかゆいからといって掻いてしまうとさらにかゆみが増し炎症が強くなるので、できるだけ掻かないようにしましょう。
⑤睡眠をしっかりとる
睡眠不足は体の抵抗力を低下させる大きな要因です。抵抗力が低下すると細菌などの感染から体を防御する力が弱まるため、細菌感染による炎症が悪化するなどかゆみを招く原因となります。できる限り睡眠不足にならないよう心がけましょう。
まとめ
頭皮のかゆみを引き起こす原因は様々です。自分で症状や生活習慣などを把握し、自宅でもできる対策を実践してみましょう。また、かゆみが続く場合には皮膚科を受診するようにしましょう。